システムの導入から廃棄までにかかる総コスト。
TCO(Total Cost of Ownership、総保有コスト)とは、システムの導入から運用・廃棄まで全期間にわたってかかる総コストのことです。所有し続けるあいだに発生するお金をすべて合計したものと考えると分かりやすいです。
TCOは大きく2種類の費用に分けて、次の式で求めます。
身近な例で考えると、自動車の購入に似ています。車両の価格(導入費)だけでなく、ガソリン代・保険料・車検代(運用費)まで足して初めて、本当にかかるお金が分かります。TCOも同じ考え方です。
TCOは、次の2種類の費用から構成されます。
・イニシャルコスト:導入時に最初の1回だけかかる初期費用。ハードウェア(=サーバやパソコンなどの機器)、ソフトウェア、システムの構築費などが含まれる
・ランニングコスト:使い続けるあいだずっとかかる運用費。保守費、電気代、人件費(運用する人の給料)、機器やソフトの更新費などが含まれる
ポイントは、イニシャルコストが最初に1回だけなのに対し、ランニングコストは使う期間ぶんだけ積み重なることです。たとえば5年使うなら、年間の運用費を5年ぶん足してTCOに含めます。
TCOを前もって試算(=ざっと計算して見積もること)しておくことは、とても重要です。なぜなら、導入費が安くても、運用費が高いと総額は高くついてしまうことがあるからです。
これは氷山モデルでよく説明されます。氷山は水面から出ている部分(=導入費)はほんの一部で、水面下に隠れた部分(=運用費)のほうがずっと大きいのです。上の図解でも、見えやすい導入費より、隠れた運用費のほうが大きく描かれています。
身近な例で考えると、安いプリンタに似ています。本体が安くても、インク代(運用費)が高くつくと、長く使えば総額は高くなります。だからこそ、目先の導入費だけでなくTCO全体で判断することが大切です。
Q1. TCO(総保有コスト)の説明として最も適切なものはどれですか。
Q2. TCOを表す式として正しいものはどれですか。
Q3. TCOを試算する重要性として最も適切なものはどれですか。