FE EXAM

バスタブ曲線

機器の故障率が使用期間によって変化する様子を表した曲線。

DIAGRAM
初期故障期
偶発故障期
摩耗故障期
故障率時間(使用期間)→初期故障期初期不良で高いがだんだん下がる偶発故障期低く安定した安定稼働期摩耗故障期劣化で再び上昇していく故障率の時間変化を描くと、両端が高く中央が低い浴槽(バスタブ)のような形になる
解説

📌
バスタブ曲線とは

故障率を時間で描くと浴槽の形になる故障率時間→

バスタブ曲線とは、機器の故障率(=ある時点で壊れる割合)が使用期間によってどう変化するかを表した曲線のことです。横軸に時間(使用期間)、縦軸に故障率をとってグラフにします。

多くの機器では、使い始めと使い終わりに故障が多く、その間は故障が少なくなります。そのため曲線が両端が高く中央が低い形になり、これが浴槽(バスタブ)の断面に似ていることから「バスタブ曲線」と呼ばれます。

身近な例で考えると、新しく買った家電に似ています。買ったばかりの頃に初期不良で壊れることがあり、長く使っていると古くなって壊れやすくなり、その間の数年間は安定して使える、という感覚です。上の図解でも、両端が高く中央が低い浴槽型の曲線になっています。

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3期間の特徴

3つの期間で形が決まる初期高→下降偶発低く一定摩耗再び上昇

バスタブ曲線は、次の3つの期間に分けて考えると理解しやすくなります。
初期故障期:使い始めの時期。製造時の不良など(初期不良)で故障率が高いが、不良品が早めに壊れていくため、だんだん故障率が下がっていく
偶発故障期:故障率が低く安定する時期。たまたま起こる故障だけになるため、機器を本来使うべき安定稼働期にあたる
摩耗故障期:使い終わりに近づく時期。部品の劣化(=すり減ったり古くなったりすること)で故障率が再び上昇していく

上の図解の左端(初期)と右端(摩耗)が高く、中央(偶発)が低いのはこのためです。3つの期間がつながって、全体として浴槽のような形になります。

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機器のライフサイクル

慣らし運転と更新で安定稼働を保つバーンイン初期故障減安定稼働本番運用更新・保守劣化の前に

バスタブ曲線は、機器を上手に使うための計画にも役立ちます。3つの期間のそれぞれで、できる対策があります。
初期故障期:出荷前にあらかじめ通電して動かしておくバーンイン(=慣らし運転)を行うと、初期不良を早めにあぶり出して減らせる
偶発故障期:故障が少なく安定しているこの期間が、機器を安心して使える安定稼働期になる
摩耗故障期:故障が増え始める前に、機器の更新(買い替え)や予防保守を計画しておく

身近な例で考えると、自動車に似ています。新車のうちは慣らし運転をし、しばらくは快調に走り、年数がたって部品が傷む前に整備や買い替えを考えます。バスタブ曲線を知っておくと、こうした手入れや更新のタイミングを前もって計画できます。

✏️
練習問題

Q1. バスタブ曲線が表しているものとして最も適切なものはどれですか。

Q2. 機器が安定して稼働し、故障率が低く一定になる期間はどれですか。

Q3. 摩耗故障期に入る前に行うべき対応として適切なものはどれですか。

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