FE EXAM

増分バックアップ(増分方式)

前回のバックアップ以降に変更されたデータだけを保存する方式。

INTERACTIVE VISUALIZATION
フル
増分
復元に使う
フェーズ
idle
注目日の保存量
累計保存量
0 ファイル
シナリオ
ステップ1 / 7
STEP 1/7バックアップを始める前対象データはA〜Eの5ファイルです。横軸は月曜から金曜までの1週間を表します。増分バックアップは「前回のバックアップ以降に変更されたデータだけを保存する方式」です。まず最初にフルバックアップを取るところから始めます。
1回あたりのバックアップ量フル増分増分増分増分保存されるファイル
3方式の比較
項目フル差分増分
バックアップ時間最も長い中くらい最も短い
容量(1回)最も大きい中くらい最も小さい
復元の手間1つだけフル+最新差分フル+全増分(順番)
解説

📌
増分バックアップとは

フル前回バックアップ以降だけ → 毎回つねに小さい時間

増分バックアップとは、前回のバックアップ(フルでも増分でも、種類を問わず直前のもの)以降に変更されたデータだけを保存する方式です。毎回その日の変更分しか保存しないので、1回あたりがとても小さくて速いのが特長です。

身近な例で考えると、「昨日の自分から今日変えたことだけを書く日記」に似ています。毎日「前回の続き」から今日の変化だけを書き足すので、1日分のメモは常に短く済みます。差分のように過去の分まで毎回まとめ直すことはしません。

上のツールで▶ボタンを押すと、月曜のフルのあと、火・水・木・金の増分が毎回その日の変更分だけを保存し、保存量が常に小さいままになる様子を確認できます。

🔧
復元手順(フル+全増分)

月フル増分増分増分増分古い順に1つずつ適用

増分バックアップの復元は、「フルバックアップ」と「その後のすべての増分」を使います。各増分は前回からの変更分しか持たないので、1つでも欠けると正しく戻せません。

復元の手順は次のとおりです。
① フルを書き戻す:月曜のフルバックアップで土台を作る
② 増分を古い順に重ねる:火 → 水 → 木 → 金 の順に1つずつ適用していく
③ すべて適用して完了:全増分を順番に重ね終えて初めて最新状態になる

順番がとても大事で、「鎖(チェーン)のように1本でもリングが欠けるとつながらない」と考えると分かりやすいです。バックアップ自体は軽い分、復元には手間がかかります。上のツールの復元ステップで、フルから金曜まで矢印でつながっていく様子を確認できます。

⚖️
差分との違い

増分(毎回最小)差分(累積)火 → 水 → 木 → 金

増分とよく似た方式に差分バックアップがあります。違いは「変更分をどこから測るか」です。
増分:基準は「前回のバックアップ」。前回以降の変更分だけなので毎回最小・最速だが、復元にはフルとすべての増分が必要
差分:基準は「前回のフル」。フル以降の変更を累積するので日が経つと大きくなるが、復元はフルと最新差分の2つで済む

言い換えると増分は「保存は常に軽いが、復元が大変」、差分は「保存はだんだん重くなるが、復元が楽」という、ちょうど裏返しの関係(トレードオフ)です。実際の運用では「週1回フル+平日は増分」のように組み合わせ、保存の軽さと復元のしやすさのバランスを取ります。次の表で3方式を整理してみましょう。

項目フル差分増分
保存する範囲すべて前回フル以降の累積前回バックアップ以降
容量(1回)最も大きい日が経つと増える最も小さい
復元の手間1つだけフル+最新差分(2つ)フル+全増分(順番)
練習問題

🎯
基本情報技術者 練習問題

Q1.増分バックアップの説明として最も適切なものはどれか。
A.対象データのすべてを毎回まるごと保存する
B.前回のフルバックアップ以降に変更されたデータをすべて保存する
C.前回のバックアップ(種類問わず)以降に変更されたデータだけを保存する
D.変更のあったファイルの一覧だけを記録する
Q2.月にフル、火〜金に増分を取った運用で、金曜の状態に復元するために必要なバックアップはどれか。
A.金曜の増分1つだけ
B.月曜のフルと、金曜(最新)の増分の2つ
C.月曜のフルと、火〜金のすべての増分を古い順に
D.すべての日のフルバックアップ
Q3.増分バックアップと差分バックアップの違いとして正しいものはどれか。
A.増分は毎回最小だが復元に全増分が必要、差分は累積するが復元はフル+最新差分の2つで済む
B.増分は前回フル以降の累積、差分は前回バックアップ以降のみを保存する
C.増分のほうが復元が簡単である
D.両者はまったく同じ意味である

関連コンテンツ