FE EXAM

Apacheライセンス(特許を明文化したOSSライセンス)

特許の取り扱いを明文化した、制約の少ないOSSライセンス。

DIAGRAM
MIT的な自由
特許ライセンス
変更点の明示
Apache 2.0非コピーレフトで自由度が高い=MIT的な自由改変・商用利用・再配布が自由特許ライセンス付与特許の使用権を利用者に許諾変更点の明示改変箇所をNOTICEに記す安心して使える特許リスクが低く企業でも採用しやすい
解説

📌
Apacheライセンスとは

自由 + 特許の安心がセットApache 2.0非コピーレフトで自由度が高い

Apacheライセンス(正式にはApache License 2.0)とは、OSS(オープンソースソフトウェア=ソースコードが公開され誰でも使えるソフト)のライセンスの一つで、制約が少なく自由度が高いのが特徴です。Apacheソフトウェア財団という団体が定めています。

身近な例で考えると、「自由に使ってよいレシピ」に「この料理法は私の特許だけど、あなたが使う分には訴えません」という一筆が添えられたものと考えると分かりやすいです。利用の自由さに加えて、後から権利でもめないための安心が一緒に付いてきます。

Apacheライセンスは、派生物(元のコードをもとに作った新しいソフト)を同じライセンスにする義務がない「非コピーレフト型」です。MITと同じ仲間ですが、特許や変更点の扱いまできちんと定めている点でより丁寧な作りになっています。

📌
特許条項の意味

コントリビュータ特許を持つ作者使用権を許諾利用者安心して使える特許訴訟のリスクが下がる

Apacheライセンス最大の特徴が特許条項です。ソフトウェアには、その技術が特許(発明を独占的に使える権利)で守られている場合があります。普通なら特許を持つ人に許可なく使うと訴えられる恐れがあります。

Apacheライセンスは、この問題に正面から対処します。
特許の使用権を明示的に許諾:コントリビュータ(コードを提供した作者)が持つ特許を、利用者が使う権利を最初から与える
特許訴訟リスクを下げる:後から「実はうちの特許だ」と訴えられる心配が減る
MITには無い特徴:MITライセンスにはこの特許条項がない

この条項があるおかげで、利用者は安心して使えるようになります。とくに大企業のように訴訟リスクを慎重に避けたい組織では、特許条項があるApacheライセンスが好まれる傾向があります。

📌
MITとの違い

Apache特許条項あり変更点の明示ありMIT短くシンプル特許条項なし

ApacheライセンスとMITライセンスは、どちらも非コピーレフト型で自由度が高い点が共通です。派生物を同じライセンスにする義務がなく、改変も商用利用もできます。違いは「丁寧さ」にあります。
Apacheは特許条項を含む:MITには無い特許の許諾を明文化
Apacheは変更点の明示(NOTICE)を含む:改変した箇所をNOTICEファイルに記す
MITはより短くシンプル:数行で読み切れる手軽さが魅力

言い換えると、Apacheは特許まで配慮したより丁寧なライセンス、MITは最小限でシンプルなライセンスです。どちらもコピーレフトではないため、ビジネスで使いやすい点では同じ仲間と言えます。

Apacheライセンスの主な採用例は次のとおりです。
Android:スマートフォン向けOSの中心部分
Kubernetes:コンテナを管理する基盤ソフト
Apache各種:Webサーバなど財団の多くのプロジェクト

📝
練習問題

Q1. Apacheライセンス2.0がMITライセンスと比べて明確に持つ特徴として最も適切なものはどれか。

Q2. Apacheライセンスの特許条項が利用者にもたらすメリットとして最も適切なものはどれか。

Q3. ApacheライセンスとMITライセンスの違いの説明として最も適切なものはどれか。

関連コンテンツ