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全(フル)バックアップ(フルバックアップ)

対象データのすべてを毎回まるごと保存するバックアップ方式。

INTERACTIVE VISUALIZATION
フルバックアップ
復元に使う
フェーズ
idle
1回の保存量
5 ファイル
累計保存量
0 ファイル
シナリオ
ステップ1 / 7
STEP 1/7バックアップを始める前対象データはA〜Eの5つのファイルです。横軸は月曜から金曜までの1週間を表します。これから毎日「フルバックアップ=対象データのすべてを毎回まるごと保存する方式」でバックアップを取っていきます。
1回あたりのバックアップ量保存されるファイル
3方式の比較
項目フル差分増分
バックアップ時間最も長い中くらい最も短い
容量(1回)最も大きい中くらい最も小さい
復元の手間最も簡単(1つ)フル+最新差分(2つ)フル+全増分(順番)
解説

📌
フルバックアップとは

ABCDEABCDE全部コピー

フルバックアップ(全バックアップ)とは、対象データのすべてを毎回まるごと保存する方式です。変更があったかどうかに関係なく、毎回すべてのファイルをコピーします。

身近な例で考えると、毎回かばんの中身を全部出して、机の上に並べた写真を撮るのに似ています。何が変わったかを気にせず「今の全部」を1枚に収めるので、その1枚を見ればいつでも完全な状態が分かります。

上のツールで▶ボタンを押すと、毎日A〜Eの5ファイルすべてがまるごと保存され、各回が単独で完結する様子を確認できます。

⚖️
利点と欠点

フルバックアップには、はっきりした長所と短所があります。

利点
復元が最も簡単・速い。1つのバックアップだけで完全な状態に戻せます。各回が単独で完結しているので、他のバックアップが壊れていても影響を受けません。
欠点
毎回全量を保存するため、時間と容量を最も多く消費します。変更がほとんどない日でもすべてコピーするので、同じデータが何度も重複して保存されます。

言い換えると、フルバックアップは「保存はコストが高いが、復元は最も楽」な方式です。データ量が小さい場合や、確実に素早く戻したい場面で力を発揮します。

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なぜバックアップが必要か

元データ!障害バックアップ復元コピーがあれば障害後も元に戻せる

バックアップが必要な理由は、コンピュータやストレージ(=データを保存する装置のこと)はいつか壊れる可能性があるからです。ハードウェアの故障・ウイルス感染・誤操作によるファイル削除など、データが失われる原因は様々あります。

バックアップ(=データのコピーを別の場所に保存しておくこと)を取っておけば、トラブルが起きても元の状態に復元(=バックアップからデータを書き戻すこと)できます。
・バックアップなし:トラブルで失ったデータは取り戻せない
・バックアップあり:保存しておいたデータを書き戻して元の状態に戻せる

身近な例で考えると、大切な書類のコピーを取って別の場所に保管するのと同じです。原本が燃えても、コピーがあれば復元できます。コンピュータでも、元データとバックアップを別々の場所(別のディスクや外付けドライブなど)に保存しておくのがポイントです。

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復元の手順の違い

フルフル1つ最も簡単差分フル最新差分2つ必要増分フル多数必要

3つのバックアップ方式は、復元(データを元に戻す)に必要なバックアップの数が異なります。

フルバックアップ:復元したい日のバックアップ1つだけで完全に戻せます。各回が独立しているため、「どれか1つを書き戻すだけ」で済みます。

差分バックアップ(=前回のフルバックアップ以降の変更分だけを保存する方式のこと):フルバックアップ1つ+最新の差分バックアップ1つの計2つが必要です。差分は「前回フル以降の全変更」を持っているので、最新の1枚で足ります。

増分バックアップ(=前回のバックアップ以降の変更分だけを保存する方式のこと):フルバックアップ1つ+復元したい日までのすべての増分バックアップを順番に当てていく必要があります。増分は「その時点の変更だけ」しか持っていないため、最初から順番に重ねないと完全なデータになりません。

つまり復元のしやすさは「フル > 差分 > 増分」の順です。保存のコストを小さくするほど、復元の手順が増えます。

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他方式との比較

フル(全量)差分(累積)増分(最小)1回あたりの保存量のイメージ

バックアップには大きく3つの方式があります。違いは「毎回どこまでを保存するか」です。
フル:毎回すべてを保存。バックアップは重いが、復元は1つだけで最速
差分:前回フル以降の変更分を保存。復元はフル+最新差分の2つ
増分:前回バックアップ以降の変更分だけを保存。バックアップは最小だが、復元にはフル+すべての増分が必要

差分・増分は変更分だけを保存するのでバックアップは速くなりますが、復元には複数のバックアップが必要になります。実際の運用では「週に1回フル、平日は差分や増分」のように組み合わせて使い、保存コストと復元のしやすさのバランスを取るのが一般的です。

項目フル差分増分
バックアップ時間最も長い中くらい最も短い
容量(1回)最も大きい中くらい最も小さい
復元の手間1つだけフル+最新差分フル+全増分
練習問題

🎯
基本情報技術者 練習問題

Q1.フルバックアップの説明として最も適切なものはどれか。
A.前回のフルバックアップ以降に変更されたデータだけを保存する
B.前回のバックアップ以降に変更されたデータだけを保存する
C.対象データのすべてを毎回まるごと保存する
D.変更のあったファイルの一覧だけを記録する
Q2.フルバックアップだけで運用したとき、ある日の状態に復元するために必要なバックアップはどれか。
A.その日のフルバックアップ1つだけ
B.最初のフルと、その日までのすべての差分
C.最初のフルと、その日までのすべての増分
D.すべての日のフルバックアップ
Q3.3つのバックアップ方式を比べたとき、フルバックアップの特徴として正しいものはどれか。
A.バックアップ1回あたりの時間と容量が最も小さい
B.復元が最も簡単で速いが、毎回の時間と容量を最も多く消費する
C.復元に必ず複数のバックアップが必要になる
D.日が経つほどバックアップ1回の容量が増えていく

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