FE EXAM

複合システムの稼働率(直列+並列)

直列と並列を組み合わせたシステム全体の稼働率。

INTERACTIVE VISUALIZATION
並列部分
直列部分
構成
並列 → 直列
並列部分の稼働率
全体稼働率
シナリオ
ステップ1 / 4
STEP 1/4混在した構成を見る左側に装置P1とP2が並列(=横に2台並べた冗長化)になっていて、その先に装置Sが直列(=1列で続く)でつながっています。並列と直列が混ざった「複合システム」です。すべての稼働率は0.9です。
入力P10.90P20.90S0.90出力
段階的な計算
① 並列部分をまとめる
  1 − (1 − 0.90)(1 − 0.90) = 0.990
② 直列部分に組み込む
  0.99 × 0.90 = 0.891
解説

📌
複合システムの稼働率とは

P1P2S

複合システムとは、直列と並列が1つの構成の中に混ざっているシステムのことです。たとえば「予備をもたせた並列部分」と「1台しかない直列部分」が組み合わさっている、といった形です。

直列だけ・並列だけなら式は1つで済みますが、混在していると一度に計算できません。そこで内側のかたまりを先にまとめて1つの装置とみなし、外側を計算するという考え方を使います。

身近な例で考えると、料理のレシピで先に下ごしらえを済ませてから本調理に進むのに似ています。下ごしらえ(並列部分)をひとまとめにしておけば、あとの計算が単純になります。上のツールで▶ボタンを押すと、青い並列部分を先にまとめ、それを緑の直列部分に掛けていく流れを確認できます。

🪜
計算手順(部分から全体へ)

複合システムは、「部分から全体へ」という順番で段階的に解きます。一気に1つの式にしようとせず、内側を1つずつ片付けていくのがコツです。

手順は次のとおりです。
① 内側の並列(または直列)部分を見つける:かたまりになっている箇所を探す
② その部分を1つの稼働率にまとめる:並列なら 1−(1−A)(1−B)、直列なら積で計算
③ まとめた値を1台の装置とみなす:構成図が単純になる
④ 外側を計算する:残りの装置と組み合わせて全体を求める

ポイントは、まとめた部分を「稼働率〇〇の1台の装置」として扱える点です。こうすると複雑な構成も、最後は単純な直列か並列の式に落とし込めます。上のツールの「段階的な計算」で、①並列部分のまとめ → ②直列への組み込み、の2段階を見てください。

🧮
計算例

具体的な構成で計算してみましょう。稼働率0.9の装置を2台並列にし、その先に稼働率0.9の装置を直列につないだシステムを考えます。

① 並列部分(P1, P2)をまとめる
並列 = 1 − (1 − 0.9)(1 − 0.9)
   = 1 − 0.1 × 0.1
   = 1 − 0.01 = 0.99

② 直列部分(S)に組み込む
全体 = 並列 × S
   = 0.99 × 0.9
   = 0.891

まず並列部分が0.99(冗長化で高い)になり、それに直列の0.9を掛けると0.891に下がります。並列で上げて、直列で下げるという2つの性質が1つの計算の中で組み合わさっているのがわかります。シナリオを切り替えると、稼働率が違う場合の計算例も試せます。

練習問題

🎯
基本情報技術者 練習問題

Q1.稼働率0.9の装置2台を並列にし、その先に稼働率0.9の装置1台を直列につないだシステムの全体稼働率はおよそいくらか。
A.0.729
B.0.891
C.0.99
D.0.81
Q2.直列と並列が混在した複合システムの稼働率を求める手順として正しいものはどれか。
A.すべての装置の稼働率をいきなり足し合わせる
B.内側の並列(または直列)部分を先に1つの稼働率にまとめ、それを使って外側を計算する
C.一番大きい稼働率をそのまま全体稼働率とする
D.直列と並列の式を入れ替えて計算する
Q3.複合システムで並列部分をまとめた稼働率0.96の装置と、稼働率0.95の装置を直列につないだとき、全体稼働率はいくらか。
A.1.91
B.0.912
C.0.96
D.0.998

関連コンテンツ