処理を投入してから、すべての結果が返り終わるまでの時間。
ターンアラウンドタイムとは、処理(ジョブ)を投入してから、すべての結果が返り終わるまでの総時間のことです。途中の待ち時間・処理時間・出力時間をすべて含んだ、トータルの所要時間を表します。
身近な例で考えると、クリーニング店に服を出してから、仕上がって受け取るまでに似ています。受付に出した瞬間からストップウォッチを押し、洗濯の順番待ち・洗濯そのもの・仕上げを経て、すべて終わって手元に戻ってきたら止める。その全体がターンアラウンドタイムです。
上のツールで▶ボタンを押すと、ジョブ投入から待ち時間・処理を経て、全結果が出終わった瞬間にターンアラウンドタイムが確定する流れを確認できます。
ターンアラウンドタイムは、投入時刻と全完了時刻の差で求めます。
ターンアラウンドタイム = 全完了時刻 − 投入時刻
この値は、内訳として次の3つを合計したものでもあります。
・待ち時間:自分の番が来るまで順番待ちする時間
・処理時間:演算・実行そのものにかかる時間
・出力時間:結果を書き出す・返す時間
バッチ処理(=大量のデータをまとめて一括処理する方式)の評価でよく使われます。「夜にジョブを投入し、朝までに全部終わってほしい」といった場面で、全部終わるまでの時間こそが重要だからです。たくさんのジョブの値を平均した「平均ターンアラウンドタイム」も、システム全体の早さを比べる目安になります。上のツールの計測のしかたで、3成分の合計になっている様子を確認できます。
どちらも同じ「投入時刻」からスタートしますが、止める位置が違います。ターンアラウンドは「全部終わるまで」、レスポンスは「最初の反応まで」です。
| 項目 | ターンアラウンドタイム | レスポンスタイム |
|---|---|---|
| 測る区間 | 投入〜全結果完了 | 投入〜最初の応答 |
| 重視する場面 | バッチ処理 | 対話的な操作 |
| 例での値 | 600ms(より長い) | 150ms |
ターンアラウンドタイムはレスポンスタイムを内側に含む、より大きな時間です。Web画面のクリックのように「すぐ反応してほしい」操作ではレスポンスタイムを、夜間バッチのように「朝までに全部終わってほしい」処理ではターンアラウンドタイムを重視します。上のツールの最終ステップで2本の区間を見比べてみてください。