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分散処理システム(複数台で分担する構成)

複数のコンピュータに処理を分担させるシステム構成。

DIAGRAM
集中処理(1台に集約)
分散処理(複数台で分担)
集中処理(対比)1台に集約全処理を担当端末端末端末端末分散処理コンピュータ1処理の一部を担当コンピュータ2処理の一部を担当コンピュータ3処理の一部を担当コンピュータ4処理の一部を担当処理を複数台に分担し、ネットワークで連携する
解説

📌
分散処理システムとは

PC1PC2PC3PC4

分散処理システムとは、1つの仕事を複数のコンピュータに分担させて処理する構成のことです。各コンピュータはネットワークでつながり、互いに連携しながら全体の処理を進めます。

処理が1台に集中していないため、1台が忙しくても別の台が手伝えるのが特徴です。仕事を小分けにして手分けすることで、全体としてより多くの処理をこなせます。

身近な例で考えると、複数のレジがあるスーパーに似ています。1つのレジ(1台のコンピュータ)に客が殺到しても、他のレジが手分けして対応します。1台のレジが故障しても、他のレジで会計を続けられる点も分散処理の発想と同じです。

📌
集中処理との違い

集中処理は「1台に集める」、分散処理は「複数台に分ける」という正反対の考え方です。両者の違いを表で整理します。

観点集中処理分散処理
処理する場所1台のホストに集約複数のコンピュータに分担
故障の影響ホスト故障で全停止1台故障でも全体は止まりにくい
性能の上げ方ホスト自体を高性能機に交換台数を増やせば性能を伸ばせる
管理のしやすさ1か所で簡単台数が増えるほど複雑

どちらが優れているという話ではなく、目的によって使い分けるものです。管理のシンプルさを優先するなら集中処理、止まりにくさや拡張性を優先するなら分散処理が向いています。上の図解で左右に並べた構成を見比べると、その違いがつかみやすくなります。

📌
利点と課題

利点止まりにくい拡張しやすい課題管理が複雑整合性の維持

分散処理の利点は次の通りです。
可用性の向上:1台が故障しても他の台が処理を引き継ぎ、止まりにくい(可用性=使い続けられる度合い)
負荷分散:仕事を複数台で分け合うので1台に負担が集中しない
拡張性:処理が足りなくなったら台数を増やすだけで性能を伸ばせる

一方で次のような課題もあります。
管理の複雑さ:管理する台数が増え、運用が難しくなる
データ整合性:複数台に分かれたデータの食い違いを防ぐ仕組みが必要
ネットワーク障害:台同士の通信が途切れると連携できなくなる

つまり分散処理は「止まりにくさ・拡張性」と引き換えに「管理の手間・連携の難しさ」を抱える構成だといえます。

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練習問題

Q1.分散処理システムの説明として最も適切なものはどれか。

Q2.集中処理と比べたときの分散処理の利点はどれか。

Q3.分散処理システムの課題として適切なものはどれか。

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