将来の負荷を予測して、必要なシステム容量・性能を計画すること。
キャパシティプランニングとは、将来必要になるシステムの処理能力・容量を予測して計画する活動のことです。キャパシティ(capacity)は「容量・処理できる量」という意味です。
システムが扱う仕事の量(=負荷)は、利用者の増加やデータの蓄積とともに少しずつ増えていきます。何も準備しないと、ある日突然「処理が追いつかない」状態になってしまいます。そこであらかじめ将来を見越して、必要な容量を計画しておくのです。
身近な例で考えると、人気が出てきた飲食店の席数の計画に似ています。お客が増えそうだと分かったら、満席でお客を逃す前に席やスタッフを増やしておく――この「将来の混み具合を見越して準備する」考え方が、そのままキャパシティプランニングです。
キャパシティプランニングは、おおむね次の手順で進めます。
・現状の性能・負荷を測定:今どれくらいの仕事を処理しているか、どこに余裕があるかを実際に測る
・将来の需要を予測:利用者数やデータ量がどう増えるかを見積もる
・必要な容量を見積もり:予測した負荷をさばくのに必要な処理能力・容量を計算する
・リソースを計画・確保:サーバーやメモリなどを前もって準備する
・運用しながら見直し:実際の負荷と予測のずれを確認し、計画を修正する
ポイントは、一度計画して終わりではないことです。実際の負荷は予測どおりにはいかないので、運用しながら繰り返し見直して、計画の精度を高めていきます。
容量は多すぎても少なすぎても問題になります。両方のリスクを理解しておくことが大切です。
・過剰のリスク:必要以上に容量を用意すると、使われない設備にお金を払い続けることになり、コストの無駄が生じます
・不足のリスク:容量が足りないと処理が追いつかず、性能低下・サービス停止を招きます。サービスが使えなければ、本来得られたはずの利益を逃す機会損失にもつながります
つまりキャパシティプランニングの目的は、過剰と不足のちょうど良いバランスを見つけることです。先ほどの飲食店の例なら、空席だらけで家賃ばかりかかる状態(過剰)と、満席で客を逃す状態(不足)の中間を狙う、というわけです。
Q1. キャパシティプランニングの説明として最も適切なものはどれですか。
Q2. キャパシティプランニングの手順として正しい流れはどれですか。
Q3. 容量が不足した場合に起こりうる問題はどれですか。