OSSがもつ利点と注意すべき欠点。
OSSの特徴とは、ソースコードが公開され自由に使えることから生まれる「利点」と、その裏返しである「注意点」のことです。OSS(Open Source Software=オープンソースソフトウェア)は、自由である分だけ自己責任の側面もあります。
身近な例で考えると、無料で借りられるシェア工房に似ています。道具を自由に使えて費用も安く済む一方、使い方を教えてくれる係員はおらず、ケガをしても自己責任です。便利さと注意点はいつもセットになっています。
上の図解では、左にメリット、右にデメリットを並べて対比しています。どちらか一方だけを見るのではなく、両面をふまえて採用を判断するのが大切です。
OSSには次のようなメリット(利点)があります。
・無償または低コスト:ライセンス費用がかからない、または安く済む
・透明性が高い:ソースが公開されているので、何をしているか確認できる
・自由に改変・カスタマイズできる:自社の都合に合わせて作り変えられる
・改善・脆弱性発見が速い:世界中のコミュニティ(開発者の集まり)が改良・点検する
・ベンダーロックインを避けられる:特定企業の製品に縛られなくて済む
ベンダーロックインとは、特定の販売元(ベンダー)の製品に依存しすぎて、他に乗り換えられなくなる状態のことです。OSSは中身が公開され他の人も扱えるため、こうした囲い込みを避けやすくなります。
一方で、OSSには次のようなデメリット(注意点)もあります。
・公式サポートが無い:トラブルが起きても自分で解決する(自己責任)
・品質や継続性がプロジェクト依存:開発が止まると更新されなくなる恐れがある
・導入・運用に技術力が必要:自力で設定・保守できる人材がいる前提になりやすい
・ライセンス条件の遵守が必要:使い方の決まり(ライセンス)を守らないと違反になる
特に注意したいのが「サポートの有無」です。市販ソフトなら問い合わせ窓口がありますが、OSSでは原則として自分たちで調べて直す必要があります。重要な業務で使う場合は、有償サポートを提供する企業を利用するのも一つの方法です。