作業の予定と進捗を横棒で時系列に表す図表。
ガントチャートとは、作業の予定と進捗を横棒(バー)で時系列に表す図表のことです。横軸に時間(日付)、縦軸に作業名をとり、各作業を1本の横棒で描きます。
身近な例で考えると、夏休みの宿題計画表に似ています。「読書感想文は1〜3日、自由研究は4〜10日」のように、何をいつやるかを横棒で並べると、全体の予定が一目で見渡せます。
上のツールで▶ボタンを押すと、空の枠に時間軸を引き、作業バーを置き、依存関係の矢印を加え、進捗を塗っていく流れを順番に確認できます。
ガントチャートは、次の手順で描いていきます。難しい計算は必要なく、予定をそのまま横棒に置きかえるだけです。
・① 横軸に時間を引く:左端を開始日、右へ進むほど未来になるように日付の目盛りを引く
・② 縦に作業名を並べる:上から順に作業の名前を書き出す
・③ 各作業をバーで置く:開始日の位置から所要日数の分だけ横棒をのばす
・④ 進捗を塗る:「どこまで終わったか」をバーの中の色の濃さで示す
バーの左端が開始日、右端が終了日、長さが所要日数を表します。進捗を色で塗っておくと、今日の日付の線と見比べて「予定より遅れているか」がすぐ分かります。上のツールのSTEP5で進捗の塗りを確認できます。
ガントチャートと並んでよく使われるのがアローダイアグラム(PERT図)=作業を矢印と結合点で表す図です。どちらも日程計画に使いますが、得意なことが違います。
| 項目 | ガントチャート | アローダイアグラム |
|---|---|---|
| 表し方 | 横棒(バー) | 矢印と結合点 |
| 得意なこと | 進捗が一目で分かる | 依存関係・余裕の分析 |
| 苦手なこと | 複雑な依存の把握 | 進捗の見える化 |
ガントチャートは「いつ何がどこまで進んだか」が直感的なので進捗報告に向きます。一方でアローダイアグラムは作業のつながりを網の目で表すため、クリティカルパス(最も時間がかかる経路)や余裕時間の計算に向きます。実務では両方を併用することが多いです。上のツールのSTEP4で、ガントチャートにも依存関係の矢印を加えられる様子を確認できます。
進捗管理とは「予定どおりに進んでいるか確認すること」です。ガントチャートで管理するのは次の手順です。
・予定バーを引く:開始日・終了日・所要日数を横棒で描く
・今日の縦線を引く:現在日の位置に縦の線を入れる
・進捗を塗る:終わった分だけバーを色で塗りつぶす
なぜ一目で遅延が分かるのか。それは今日の縦線と進捗の塗りを見比べるだけで判断できるからです。
・今日の線まで塗られている:予定どおり
・今日の線より塗りが短い:遅延(上の図の作業Bがこの状態)
数字だけの表では「4日経過・30%完了が遅いかどうか」を直感で判断しにくいです。横棒と縦線を重ねることで、「バーのどこに今日の線があるか」と「どこまで塗れているか」を目で比べるだけで遅延をパッと把握できます。上のツールのSTEP5で各作業の進捗の塗りを確認してみましょう。
ガントチャートは進捗を見るには優れていますが、「どの作業がどの作業に依存しているか」を正確に読むのが苦手です。
・作業の数が増えると依存を示す矢印が入り組んで見づらくなる
・「どの経路が全体の期間を決めているか」(クリティカルパス)が分かりにくい
・余裕時間(フロート=少し遅れても全体に影響しない日数)を数値で出しにくい
なぜこれが問題なのか。プロジェクトでは「Aが遅れたら、それに依存するCも遅れる」という連鎖が起きます。ガントチャートだけでは「どの作業が遅れると全体が遅れるか」を計算で特定できないのです。そのためにアローダイアグラムが補完的に使われます。
まとめると、ガントチャートは「今どこまで進んでいるか」を見せるツール、アローダイアグラムは「どこに気をつけるべきか(クリティカルパス)を計算するツール」と役割を使い分けると理解しやすいです。