作業の前後関係を矢印と結合点で表す日程計画の図。
アローダイアグラム(PERT図)とは、作業の前後関係を矢印と結合点で表す日程計画の図のことです。1本の矢印が1つの作業を、丸い結合点が作業の区切り(始まり・終わり)を表します。
身近な例で考えると、料理の段取り図に似ています。「米を研ぐ→炊く」「野菜を切る→炒める」を矢印でつなぐと、どの作業が同時にできて、どれを先にやるべきかが見えてきます。アローダイアグラムは仕事の段取りを図にしたものです。
上のツールで▶ボタンを押すと、結合点を置き、作業の矢印を引き、所要日数を書き込んでいく流れを順番に確認できます。
アローダイアグラムを正しく読み書きするための記法(書き方の決まり)は、次のとおりです。
・結合点(丸):作業の始まり・終わりの区切り。①②③…と番号をふる
・実作業(実線の矢印):実際の作業。矢印の上に作業名、下に所要日数を書く
・ダミー作業(点線の矢印):所要0日。前後関係(順番)だけを表す
・向き:矢印は必ず時間の進む向き(左→右)に引く
ダミー作業が必要になるのは、たとえば「作業Cは作業AとBの両方が終わってから始める」のような合流を、矢印の重複なしで正しく表したいときです。実際には何もしない(0日)けれど、順番のルールを図に書き込むために点線を使う、と考えると分かりやすいです。
アローダイアグラムを描く最大の目的は、クリティカルパス=開始から完了までで最も時間がかかる経路を見つけることです。この経路の長さがプロジェクト全体の所要期間になります。
上のツールの例(部屋のリフォーム)には、開始①から完了⑥まで3つの経路があります。
・①→②→③→⑤→⑥:壁紙の発注・納品(10) + 壁紙の貼りかえ(2) + 本棚の設置(1) + 本の収納(1) = 14日
・①→③→⑤→⑥:本棚の発注・納品(5) + 本棚の設置(1) + 本の収納(1) = 7日
・①→④→⑤→⑥:本の整理(3) + ダミー(0) + 本の収納(1) = 4日
いちばん長い14日の経路がクリティカルパスで、全体の所要期間は14日と決まります。アローダイアグラムがあれば、こうした経路の比較や、各作業の余裕を計算で求められます。逆に言えば、クリティカルパスを求めるための土台がアローダイアグラムなのです。