FE EXAM

トランジスタの増幅作用(小信号 → 大信号)

小さなベース電流の変化で大きなコレクタ電流を制御し信号を増幅する作用。

INTERACTIVE VISUALIZATION
入力(ベース)
出力(コレクタ)
ベース電流(入力)
コレクタ電流(出力)
増幅率 hFE
シナリオ
ステップ1 / 6
STEP 1/6信号を入れる前まだベースに電流を流していない状態です。トランジスタ(=3本の端子を持つ小さな半導体部品)には、入力をうけとる「ベース」、電源とつながる「コレクタ」、出口になる「エミッタ」の3つの端子があります。これからベースに小さな電流を流します。
トランジスタベース(入力)電源出力エミッタ(接地)
増幅率の求め方
hFE = コレクタ電流 ÷ ベース電流
   = ? ÷ ? = ?
解説

📌
トランジスタの増幅作用とは

小さな入力増幅大きな出力

トランジスタの増幅作用とは、小さな入力電流の変化に応じて、大きな出力電流を制御するはたらきのことです。トランジスタ(=信号を制御する小さな半導体部品)には、入力をうけとる「ベース」、電源につながる「コレクタ」、出口の「エミッタ」という3本の端子があります。

身近な例で考えると、蛇口(じゃぐち)のハンドルに似ています。ハンドルを動かす力(ベース電流)はわずかでよいのに、出てくる水の量(コレクタ電流)は大きく変わります。小さな力で大きな流れを操る、これが増幅の正体です。

上のツールで▶ボタンを押すと、小さなベース電流が入り、トランジスタが電源側の大きな電流を制御して、大きな出力信号が作り出される流れを確認できます。

📐
増幅率の意味

0.1mA×100=10mAベース電流増幅率hFEコレクタ電流

増幅率とは、出力が入力の何倍になったかを表す数値です。直流での増幅率を hFE(直流電流増幅率)と呼び、次の式で求めます。

hFE = コレクタ電流 ÷ ベース電流

計算は次の手順で考えます。
① 入力を測る:ベース電流(例 0.1mA)を確認する
② 出力を測る:コレクタ電流(例 10mA)を確認する
③ 割り算:10mA ÷ 0.1mA = 100倍が増幅率

hFE が大きいほど、小さな入力でより大きな出力を得られることを意味します。逆にいえば、出力を増やしたいときは増幅率の大きいトランジスタを選ぶ、という見方ができます。

🔊
用途(アンプ等)

マイクアンプスピーカー

増幅作用は、弱い信号を実用的な大きさに拡大するために幅広く使われています。代表例が アンプ(増幅器)です。

主な用途には次のものがあります。
オーディオアンプ:マイクの弱い音声信号を大きくしてスピーカーを鳴らす
無線・通信機器:アンテナで受けた微弱な電波を増幅して受信できる大きさにする
センサー回路:センサーが出すわずかな信号を増幅して測定できるようにする

身近な例では、カラオケのマイクを思い浮かべると分かりやすいです。声そのものは小さくても、アンプで増幅されて大音量でスピーカーから流れます。波の形(声の内容)は変えずに、振れ幅(音量)だけを大きくしているのがポイントです。

練習問題

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基本情報技術者 練習問題

Q1.トランジスタの増幅作用の説明として最も適切なものはどれか。
A.小さなベース電流の変化で大きなコレクタ電流を制御し、信号を拡大する
B.電流を一切流さず電圧だけを蓄える
C.2進数の足し算を行う
D.光を電気に変換する
Q2.ベース電流が 0.2mA、コレクタ電流が 30mA のとき、直流電流増幅率 hFE はいくつか。
A.0.15
B.6
C.150
D.600
Q3.トランジスタの増幅作用を利用した代表的な用途はどれか。
A.マイクの弱い音声信号を大きくするオーディオアンプ
B.データを長期保存するハードディスク
C.ネットワークの経路を選ぶルーティング
D.画面に文字を表示するフォント描画

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