コンピュータで画像や映像を生成する技術。
CG(コンピュータグラフィックス)とは、コンピュータの計算によって画像や映像を作り出す技術のことです。カメラで撮影するのではなく、形・色・光などの情報を数値で表し、計算で絵を生み出します。
CGには大きく2種類あります。
・2DCG:平面的な絵(イラスト・ロゴ・図など)
・3DCG:奥行きを持つ立体物を作り、視点や光を計算して描く
身近な例で考えると、粘土細工を写真に撮る過程に似ています。立体の形を作り(粘土)、色や模様を付け、照明を当てて、最後にカメラで1枚の写真にする──この「最後の写真にする計算」がCGの中心になります。上の図解の4段階で、その流れを見ていきましょう。
3DCGが1枚の画像になるまでには、決まった工程を順番にたどります。これをレンダリングパイプライン(処理の流れ作業)と呼びます。
・① モデリング:立体の形を作る(多くは三角形=ポリゴンの集まり)
・② テクスチャ:物体の表面に色や模様の画像を貼る
・③ ライティング:光源を置き、明暗や影を計算する
・④ レンダリング:視点から見た最終的な2次元の画像に変換する
レンダリングとは「立体データを計算して1枚の絵に焼き付ける」最終工程のことです。光の当たり方や物の重なり(手前のものが奥を隠す)を計算するため、ここが最も時間のかかる重い処理になります。
上の図解の「形を作る → 模様を貼る → 光を当てる → 画像にする」という流れは、まさに工場の生産ラインと同じ考え方です。各工程を順に通すことで、白い立体が本物らしい絵に仕上がっていきます。
CGは映像やデザインの幅広い分野で使われています。代表的な用途は次のとおりです。
・映画・アニメ:実写では撮れない場面やキャラクターを作り出す
・ゲーム:操作に合わせてその場で画像を作る(リアルタイムレンダリング)
・建築・製品設計:完成前の建物や製品の見た目を確認する
・医療・教育:体内や分子など、目に見えにくいものを可視化する
同じCGでも、用途によって作り方が分かれます。映画は時間をかけて高品質な絵をじっくり計算します(プリレンダリング)が、ゲームは操作のたびに一瞬で描き直す必要があるため、計算を軽くする工夫が重視されます。
この「重い計算をどれだけ速くこなせるか」を支えるのがGPU(画像処理に特化した装置)です。たくさんの計算を同時に行うのが得意で、リアルなCGをなめらかに表示するために欠かせません。