FE EXAM

ステッピングモーター(パルスで角度を刻む)

パルス信号1発ごとに決まった角度だけ回転するモーター。

INTERACTIVE VISUALIZATION
パルス信号
ローター位置
ステップ角
30°
パルス数
3
回転角(累計)
90°
回転数
0.25
ステップ角(1パルスあたりの回転角)
パルス数3
030
回転角 = ステップ角 × パルス数90° = 30° × 31回転(360°)には 12パルス 必要です。パルス数を数えるだけで、現在角度が正確に分かります。
入力パルス1発で30°N向き 90°
このステップ角の特徴
原理確認用に動きが分かりやすい
解説

📌
ステッピングモーターとは

パルス1発 = 決まった角度だけ回る4パルス正確に4ステップ分

ステッピングモーター(ステップモーター)とは、パルス信号(=オン・オフを繰り返す電気信号)1発につき、決まった角度(ステップ角)だけ回転するモーターです。パルスを 1 発送れば 1 ステップ、10 発送れば 10 ステップ分、というように回転量がパルスの数で決まります。

身近な例で言うと、時計の秒針に似ています。秒針は「カチッ、カチッ」と 1 秒ごとに決まった角度(6°)だけ進みますね。ステッピングモーターも同じで、パルスという合図のたびに決まった角度だけ「カチッ」と動きます。だから「何発送ったか」を数えるだけで、回転センサーがなくても正確な位置が分かるのです。

上のツールでステップ角を選び、パルス数スライダーを動かしてみてください。パルスを増やすほどローター(回転する部分)が「ステップ角 × パルス数」だけ回り、累計の回転角がリアルタイムで更新されます。

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パルス制御の仕組み

回転量は次のシンプルな式で決まります。位置決め用のセンサーがなくても、送ったパルスの数だけで角度が確定するのが最大の特徴です。

回転角 = ステップ角 × パルス数

ここで覚えておきたい用語を整理します。
パルス:モーターを 1 ステップ動かす合図となる電気信号
ステップ角:1 パルスあたりの回転角度(例: 1.8°)
1回転に必要なパルス数:360° ÷ ステップ角(例: 360 ÷ 1.8 = 200)

具体例: ステップ角 1.8° のモーターに 50 パルス送る

回転角 = 1.8° × 50 = 90°
1回転 = 360° ÷ 1.8° = 200パルス
→ 50パルスは 1/4回転(90°)

このように、パルスを数えるだけで正確に位置決めできる制御を オープンループ制御(=結果を確認せずに指令だけで動かす制御)と呼びます。回転を測るセンサーが不要なので、構成が単純で安価に正確な位置決めができます。

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用途(プリンタ・ロボット等)

ステッピングモーターは「決まった量だけ、正確に動かしたい」場面で活躍します。安価に高精度な位置決めができるため、身の回りの多くの機器に使われています。

代表的な用途は以下のとおりです。
プリンタ:用紙を 1 行ずつ正確に送る、ヘッドを左右に動かす
3Dプリンタ・NC工作機械:ヘッドや刃物を指定座標へ正確に移動
ロボットアーム:関節を狙った角度に止める
スキャナ・カメラの自動焦点:レンズや読み取り部の微小な位置決め

一方で弱点もあります。
脱調(だっちょう):負荷が大きすぎるとパルスに付いていけず、ズレたまま気づけない
高速回転が苦手:高速になるとトルク(回す力)が落ちる
常に電流が流れ発熱しやすい:止めている間も保持に電力を使う

基本となるのは「パルス数に比例して回転角が決まる」「回転角 = ステップ角 × パルス数」という関係と、サーボモーターとの違い(次ページ参照)です。

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