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回帰分析(最小二乗法)

データに最もよく当てはまる直線(や曲線)を求めて傾向を分析する手法。

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データ点
回帰直線
残差
傾き a
0.896
切片 b
0.229
残差二乗和 SSE
0.188
決定係数 R²
0.9945
プリセット
散布図上の点をドラッグすると、最小二乗法で回帰直線 y = ax + b が再計算されます。
散布図と回帰直線(点をドラッグして移動)
0246810024681012345678xy
y = 0.896 x + 0.229
残差テーブル
#xyŷ (予測)残差 y − ŷ残差²
11.001.301.130.1750.031
22.002.102.020.0790.006
33.002.702.92-0.2180.047
44.003.803.81-0.0140.000
55.004.504.71-0.2110.044
66.005.705.610.0930.009
77.006.406.50-0.1040.011
88.007.607.400.2000.040
残差二乗和 SSE =0.188
解説

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回帰分析とは

回帰分析(Regression Analysis)とは、ある変数(目的変数 y)を、別の変数(説明変数 x)から予測・説明するための統計手法です。データの背後にある関係を「数式(モデル)」として表現し、未知の x に対する y の予測や、x の変化が y に与える影響度の評価に使います。

身近な例で言うと、「広告費(x)からの売上(y)の予測」「面積(x)からのマンション価格(y)の見積もり」「気温(x)からのアイスクリーム売上(y)の推定」などが回帰分析の典型的な使い道です。相関係数が「2 変数の関連の強さ」を 1 つの数値で表すのに対し、回帰分析は「具体的な予測式」を作るのがゴールです。

最もシンプルなのが y = ax + b という直線でモデル化する単回帰です。与えられたデータから傾き a と切片 b を求め、予測値 ŷ を計算したり、残差や決定係数を読み取ったりします。

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最小二乗法の考え方

データに「最もよく当てはまる直線」と言っても、当てはまり方は無数に考えられます。最小二乗法(Least Squares Method)はそのなかから「残差の二乗和を最小にする直線」を選ぶ基準です。

残差とは、各データ点の実測値 y と直線が予測する値 ŷ = ax + b縦方向の差です。残差をそのまま足すと正負が打ち消し合うので、二乗してから合計します。これが「残差二乗和 SSE」。

SSE = Σ(y − (ax + b))² → 最小にする a, b を選ぶ

微分して 0 になる条件を解くと、傾き a と切片 b は次の式で求まります(暗記推奨)。

a = Σ((x−x̄)(y−ȳ)) / Σ(x−x̄)²
b = ȳ − a × x̄

なぜ「二乗」なのか: ①正負を打ち消さずに「ズレの大きさ」を測れる、②微分しても式がきれいで解析的に解ける、③大きなズレほど大きく罰する(外れ値への感度を高める)、という 3 つの利点があります。これにより全データから見て公平に「真ん中を通る」直線が得られます。

決定係数 R²: 回帰直線がデータをどれくらいよく説明できているかを 0〜1 で表した指標。R² = 1 − SSE / SST(SST は y の全変動)。R² が 1 に近いほど直線でほぼ完璧に説明できているということ。単回帰では R² = r²(相関係数の二乗)になります。

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単回帰と重回帰

回帰分析は、説明変数の数によって 2 種類に分かれます。

単回帰重回帰
説明変数の数1 個(x)2 個以上(x₁, x₂, …)
モデル式y = ax + by = a₁x₁ + a₂x₂ + … + b
図形直線(2 次元)超平面(多次元、可視化困難)
具体例面積から家賃を予測面積・築年数・駅距離から家賃を予測

重回帰のメリット: y を説明する要因が複数あるとき、各説明変数の影響度(係数 a₁, a₂, …)を個別に評価できます。例えばマンション価格を「面積だけ」で説明するより「面積+築年数+駅距離」のほうが現実をうまく捉えられ、予測精度も上がります。

重回帰の注意点:
多重共線性(マルチコ): 説明変数同士の相関が強いと、係数が不安定になる
過学習: 変数を増やしすぎると訓練データには合うが、新しいデータでは精度が落ちる
説明変数の選択: AIC / BIC、ステップワイズ法、Lasso などで重要な変数を絞る

整理しておきたいポイント:
・「説明変数 1 個=単回帰、2 個以上=重回帰」という区別
最小二乗法は単回帰でも重回帰でも同じ原理(残差二乗和を最小化)
決定係数 R² はモデルの当てはまりの指標で 0〜1、1 に近いほど良い
回帰直線は外れ値(極端な点)に引きずられやすい

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