FE EXAM

圧力センサ(力を電気の変化で捉える)

圧力や力の大きさを電気信号に変換するセンサ

DIAGRAM
圧力・力抵抗静電容量金属・電極

圧力センサ 2方式の原理

① ひずみゲージ式変形 → 抵抗変化圧力(力)変形前金属箔(ゲージ)を貼る変形後金属箔が引き伸ばされ細く長く → 抵抗が増える抵抗の変化量 = 圧力の大きさ金属が伸びると細くなり、電気が通りにくくなる用途: はかり・ロードセル・血圧計② 静電容量式距離 → 容量変化圧力(力)変形前距離 d2枚の電極(平行板)変形後d'(縮む)圧力で電極の間隔が狭まる距離↓ → 静電容量↑静電容量の変化 = 圧力の大きさ電極が近づくほど多くの電気をためられる用途: タッチパネル・気圧計・MEMS
解説

📌
圧力センサとは

力 → 変形 → 電気信号素子が変形圧力センサ抵抗変化容量変化

圧力センサとは、圧力や力の大きさを電気信号に変換するセンサです。仕組みの共通点は、力を受けると素子がわずかに変形し、その変形を電気の量(抵抗や静電容量)の変化として読み取るという点です。

身近な例で考えると、キッチンの電子はかりがまさに圧力センサの応用です。皿の上に物を載せると内部の素子がほんの少したわみ、その変形量から重さを計算して数字を表示します。私たちが指で押すスマホのタッチパネルや、空気圧を測る気圧計にも圧力センサが使われています。

圧力センサには「何の電気の変化で力を捉えるか」によっていくつかの方式があります。上の図解では代表的な2方式(ひずみゲージ式・静電容量式)の原理を並べました。「抵抗で測るタイプ」と「静電容量で測るタイプ」の違いに注目しながら読み進めてください。

⚖️
主要方式の違い

ひずみゲージ式金属が伸びて抵抗が変わる静電容量式電極の間隔が縮み容量が変わる

圧力センサの理解で重要なのは「変形を何の電気変化に変えるか」です。2つの代表方式は原理が異なります。
ひずみゲージ式:金属の薄い箔(ゲージ)を貼った素子が力で変形すると、金属が引き伸ばされて細く長くなり、抵抗が増える。この抵抗変化から圧力を求める
静電容量式:向かい合った2枚の電極(平行板コンデンサ)が、圧力で間隔(距離)を変える。距離が縮むと静電容量(電気をためる能力)が増える。この容量変化から圧力を求める

両者の特徴を比べると次のようになります。

項目ひずみゲージ式静電容量式
捉える変化抵抗静電容量
仕組み金属の伸び縮み電極間の距離
長所頑丈・大きな力に強い高感度・微小な力も検出
代表用途はかり・ロードセルタッチパネル・気圧計

整理のコツは「ひずみゲージ=抵抗」「静電容量式=距離(容量)」と原理をセットで押さえることです。どちらも「変形を電気の変化に変える」点は共通で、その変化が抵抗か静電容量かが違いになります。

🧭
用途(自動車・医療等)

身の回りの圧力センサ🚗自動車タイヤ空気圧🩺医療血圧計📱スマホタッチ操作計量電子はかり

圧力センサは私たちの暮らしや産業の幅広い場面で使われています。とくに安全や健康に関わる分野で重要な役割を果たします。
自動車:タイヤの空気圧監視、エンジンの吸気圧、衝突時にエアバッグを開く判断
医療:血圧計、人工呼吸器の圧力管理、点滴の流量管理
家庭・モバイル:スマホやタブレットのタッチパネル、体重計・キッチンスケール、気圧計(天気予報・高度計)
産業:工場の配管やボイラーの圧力監視、油圧・空圧機器の制御

近年はMEMS(メムス)という半導体技術で、圧力センサを米粒ほどの大きさに小型化できるようになりました。これによりスマホや小型のIoT機器にも気圧センサが標準で搭載され、建物の階数の判定や、登山時の高度測定などにも使われています。

方式の選び分けの目安としては、大きな力を正確に量るならひずみゲージ、微小な力やタッチを拾うなら静電容量式と整理しておくと分かりやすいです。

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