文字・音声・画像・動画など複数の表現形式を統合して扱う技術。
マルチメディアとは、文字・音声・画像・動画など、複数の種類の情報(メディア)を1つにまとめて扱う技術のことです。「マルチ(多くの)+メディア(情報の表現形式)」という名前のとおり、何種類もの表現を組み合わせます。
身近な例で考えると、動画サイトやニュースサイトがそのまま当てはまります。記事には文字(本文)があり、画像(写真)が添えられ、再生ボタンを押すと動画と音声が流れます。1つのページの中に複数のメディアが共存している状態がマルチメディアです。
上の図解では、中央の「マルチメディア」を取り囲むように4つの要素が配置されています。各要素をタップすると単独で強調されるので、どんな情報が組み合わさっているかを確認してみてください。
マルチメディアを構成する代表的な要素は、次の4つに整理できます。
・文字(テキスト):文章や記号。数値化が単純でデータ量が最も小さい
・音声(オーディオ):音や声を一定間隔で数値に変換(標本化)したデータ
・静止画(画像):写真や図。小さな点(画素=ピクセル)の集まりで表す
・動画(映像):静止画を高速で連続表示し、多くは音声も伴う
どの要素も、最終的には0と1の数値(デジタルデータ)に変換されてコンピュータの中に保存されます。たとえば写真は1点ごとの色を数値で記録し、音声は波の高さを細かい間隔で数値にして記録します。
図書館にたとえると、本(文字)・CD(音声)・写真集(画像)・ビデオ(動画)がそれぞれ別の棚に並んでいるイメージです。マルチメディアは、これらを1つの作品の中で組み合わせて表現します。
マルチメディアの要素は、文字 → 音声 → 画像 → 動画の順にデータ量が大きくなる傾向があります。文字は1文字あたり数バイトで済みますが、動画は1秒間に何十枚もの画像と音声をまとめて持つため、けた違いに大きくなります。
データ量が大きいと、保存に多くの容量が必要になり、ネットワークで送るのにも時間がかかります。そこで、圧縮(データの無駄を減らしてサイズを小さくする工夫)が欠かせません。JPEG(画像)やMP3(音声)、MPEG(動画)といった形式は、こうした圧縮のしくみを使っています。
ポイントは「細かく・たくさん記録するほどデータ量が増える」ということです。動画は「画像の連続+音声」なので、画像や音声よりさらに大きくなる、と順番で覚えておくと整理しやすいでしょう。