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ムーアの法則(集積度の倍増)

半導体の集積度が約18〜24か月で2倍になるという経験則。

INTERACTIVE VISUALIZATION
集積数の推移
鈍化
年代
1971
トランジスタ集積数
2,300
起点からの倍率
1
シナリオ
ステップ1 / 5
STEP 1/5起点 — 最初の集積数グラフの一番左、1971年の点が出発点です。このころのCPU(=コンピュータの計算をする頭脳の部品)には、約2,300個のトランジスタ(=信号を制御する小さな部品)が載っていました。横軸は年代、縦軸は集積数です。
10^310^410^510^610^710^810^910^1010^11個数年 →19712,300
倍々で増えるしくみ
2年後:×2 / 4年後:×4 / 6年後:×8
10年後:×32 / 20年後:×約1000
集積度 ≒ 起点 × 2^(経過年数 ÷ 2)
解説

📌
ムーアの法則とは

年代 →急増

ムーアの法則とは、半導体の集積度が約18〜24か月(およそ2年)で2倍になるという経験則です。集積度とは、1つのチップ(=部品を載せた小さな板)にどれだけたくさんのトランジスタ(=信号を制御する小さな部品)を詰め込めるか、という密度のことです。

これは数学的に証明された「定理」ではなく、半導体技術者が過去の傾向から見いだした「経験則(=経験から導いた目安のルール)」です。それでも長年おおむね当たり続けたため、コンピュータ業界の発展を語る指針として有名になりました。

上のツールで▶ボタンを押すと、年代が進むにつれてトランジスタ集積数が倍々に増え、グラフが右上へ急カーブを描いていく様子を確認できます。

📐
経験則の内容

0年後×12年後×24年後×46年後×8

経験則の中身は「約2年ごとに2倍」というシンプルなものですが、倍々に積み重なるため、年が進むほど増え方が急になります。これを 指数関数的な増加(=倍々で膨らむ増え方)と呼びます。

どれくらい増えるかを並べると、その勢いが分かります。
2年後:2倍
4年後:4倍(2×2)
10年後:約32倍
20年後:約1000倍

身近な例で考えると、うわさが広がる速さに似ています。1人が2人に、2人が4人に…と倍々で伝わると、最初はゆっくりでも、あっという間に大勢に広まります。集積度の増加も同じく、倍々の積み重ねで桁違いの差になります。

現在の状況

急成長鈍化

ムーアの法則は長年おおむね成り立ってきましたが、近年はかつての倍増ペースが鈍ってきているとされています。理由は、トランジスタを小さくする技術が物理的・技術的な限界に近づいてきたためです。

主な背景には次のようなものがあります。
微細化の限界:トランジスタが原子レベルに近づき、これ以上小さくしにくい
発熱の問題:詰め込みすぎると熱がこもり、性能を上げにくい
製造コストの増大:最先端の製造設備に巨額の費用がかかる

とはいえ集積数の増加が止まったわけではありません。1つの石に複数の頭脳を載せるマルチコア化(=計算する核を増やす工夫)など、別の方法で性能向上が続けられています。上のツールの最終ステップで、急成長から鈍化へ移っていく流れを確認できます。

練習問題

🎯
基本情報技術者 練習問題

Q1.ムーアの法則の説明として最も適切なものはどれか。
A.半導体の集積度が約18〜24か月で2倍になるという経験則
B.CPUの動作速度は10年ごとに半分になるという法則
C.メモリの価格は毎年必ず2倍になるという決まり
D.ソフトウェアのバグは時間とともに自然に消えるという理論
Q2.ムーアの法則のように「一定期間ごとに2倍になる」増え方は何と呼ばれるか。
A.線形(一定量ずつ)の増加
B.指数関数的な増加
C.減少
D.一定(変化なし)
Q3.ムーアの法則について、近年の状況として正しいものはどれか。
A.集積数が毎年半分になり続けている
B.物理的・技術的な限界が近づき、かつての倍増ペースは鈍化しつつある
C.完全に成り立たなくなり集積数は減少に転じた
D.法則どおり今も正確に2年で2倍を続けている

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