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エントロピー(H = -Σ pᵢ log₂ pᵢ)

確率分布全体の不確かさ(乱雑さ)を表す平均情報量

INTERACTIVE VISUALIZATION
各事象の確率 pᵢ
エントロピー H
事象数 n
3
エントロピー H
1.485
最大 log₂(n)
1.585
事象の数 n3
24
事象 A の比重p=0.50
事象 B の比重p=0.30
事象 C の比重p=0.20
現在の状態H = 1.485 ビット(最大 1.58594%)。一つの事象に確率が偏るほど予測しやすくなり、エントロピーは小さくなります。
確率分布とエントロピー
0.50A0.30B0.20C
H = 1.485 bit最大 = 1.585 bit
解説

📌
エントロピーとは

偏った分布H 小(予測しやすい)一様分布H 最大(予測しにくい)

エントロピーとは、ある確率分布全体がどれだけ「不確か(乱雑)」かを表す数値です。記号は H、単位はビット(bit)。値が大きいほど「次に何が起きるか予測しにくい」ことを意味します。

身近な例で言うと、イカサマのないサイコロはどの目も 1/6 で出るので「次の目」がまったく読めず、エントロピーは最大です。一方、ほぼ毎回 6 が出るイカサマサイコロは結果が読みやすいので、エントロピーは小さくなります。「散らばっているほど高く、偏っているほど低い」と覚えましょう。

上のツールで各事象のスライダーを動かすと、棒グラフ(確率分布)とエントロピー H の値が連動します。1 つの事象だけ大きくして他を小さくすると H が下がり、「一様分布にする」ボタンを押してすべて等しくすると H が最大になることを確かめてください。

📐
平均情報量との関係

エントロピー=情報量の期待値(平均)H = Σ pᵢ × Iᵢ = -Σ pᵢ log₂(pᵢ)各事象の情報量 Iᵢ を確率 pᵢ で重み付け平均

エントロピー H は、実は「平均情報量」とまったく同じものです。前のページで学んだ各事象の情報量 Iᵢ = -log₂(pᵢ) を、その事象の起きやすさ pᵢ で重み付けして平均したものがエントロピーです。

式を順に追うとこうなります。
・各事象の情報量:Iᵢ = -log₂(pᵢ)
・確率で重み付けした寄与:pᵢ × Iᵢ
・全部足した平均:H = Σ pᵢ × Iᵢ = -Σ pᵢ log₂(pᵢ)

計算例として、確率が {1/2, 1/4, 1/4} の 3 事象を考えます。
H = 1/2×1 + 1/4×2 + 1/4×2 = 0.5 + 0.5 + 0.5 = 1.5 ビット
このように、よく起きる事象は情報量が小さく、まれな事象は情報量が大きい——それを平均したのがエントロピーです。

⚖️
最大エントロピーになる条件

n 事象がすべて等確率のとき最大H_max = log₂(n)n=2 → 1bitn=4 → 2bitn=8 → 3bit

エントロピーが最大になるのは、すべての事象が同じ確率(一様分布)のときです。n 個の事象がそれぞれ確率 1/n で起きるとき、エントロピーは最大値 H_max = log₂(n) をとります。

直感的には「どの結果も等しくありそうなときが、もっとも予測しにくい=もっとも不確か」だからです。逆に、ある 1 つの事象の確率が 1(必ず起きる)に近づくと結果は完全に読めるので、エントロピーは最小値 0 に近づきます。

押さえておきたいポイント:
一様分布(すべて 1/n)でエントロピー最大 = log₂(n)
1 つに偏るほどエントロピーは小さくなる(極端には 0)
2 事象なら最大 1 ビット、4 事象なら最大 2 ビット、8 事象なら最大 3 ビット

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