FE EXAM

ダイオードの整流作用(交流→直流)

電流を一方向だけに流すダイオードの性質を利用して交流を直流に変換する作用。

INTERACTIVE VISUALIZATION
入力(交流)
順方向
出力(直流)
フェーズ
idle
ダイオード
遮断
入力の向き
シナリオ
ステップ1 / 5
STEP 1/5交流の入力波形左から入ってくるのは交流(=プラスとマイナスを周期的に行き来する電気)です。波形が0より上のときはプラス向き、下のときはマイナス向きの電圧を表します。このままでは向きが定まらず、機器を安定して動かせません。
入力(交流)0+ダイオード電流が止まる出力(半波整流0(出力はステップが進むと現れます)
解説

📌
ダイオードとは

順方向(流れる)逆方向(止まる)

ダイオードとは、電流を一方向(順方向)にだけ流し、逆方向にはほとんど流さない電子部品です。電気の「一方通行」を作る部品だと考えると分かりやすいです。整流作用とは、この一方通行の性質を使って交流を直流に変える働きのことです。

身近な例で考えると、水道管の逆止弁(ぎゃくしべん)に似ています。逆止弁は押される向きには開いて水を通し、逆向きには閉じて水を通しません。ダイオードもまったく同じで、順方向の電気は通し、逆方向の電気は止めます。

上のツールで▶ボタンを押すと、向きが入れ替わる交流入力に対して、ダイオードがプラスの半周期だけを通し、出力が一方向にそろっていく流れを確認できます。

🔁
整流作用の仕組み

交流(=プラスとマイナスを周期的に行き来する電気)をダイオードに通すと、向きの一定な直流に近づきます。整流のしかたには大きく2種類あります。


半波整流:ダイオード1個で、プラスの半周期だけを通す。マイナスの半周期は捨てるので、出力は飛び飛びの脈流になる
全波整流:4個のダイオードを組んだ回路(ダイオードブリッジ)で、マイナスの半周期も向きを反転させて取り出す。両方の半周期を活かせる

整流しただけの出力は、まだ波打った「脈流」です。そこへコンデンサ(=電気を一時的にためる部品)を加えると、山と山の谷間を埋めるように波が平らになり、ほぼ一定の直流が得られます。全波整流は半周期を捨てない分、半波整流より平らにしやすく効率がよいのが利点です。上のツールでシナリオを切り替えると、半波と全波の出力波形の違いを見比べられます。

🔌
用途(電源回路等)

交流整流平滑直流

整流作用がいちばん使われるのが、電源回路です。家庭のコンセントから来る電気は交流ですが、スマホやパソコンの中身は直流で動きます。そのギャップを埋めるのが整流回路です。

ACアダプタ(充電器)の中では、おおむね次の順で電気が変換されます。
① 変圧:コンセントの高い交流電圧を、機器が使える低い電圧に下げる
② 整流:ダイオードで交流を一方向の脈流に変える
③ 平滑:コンデンサで波をならして、ほぼ一定の直流にする

このほかにも、ダイオードは電流を逆向きに流さないための「逆流防止」や、ラジオの電波から音声信号だけを取り出す「検波」などにも使われます。いずれも「一方向にだけ流す」というダイオードの基本性質を応用したものです。

練習問題

🎯
基本情報技術者 練習問題

Q1.ダイオードの整流作用の説明として最も適切なものはどれか。
A.電流を一方向だけに流す性質を利用して交流を直流に変換する作用
B.小さな入力を大きな出力に増幅する作用
C.クロックパルスを数えて値を保持する作用
D.電圧を一定値に保ち続ける作用
Q2.半波整流と全波整流の違いとして正しいものはどれか。
A.半波整流はマイナス側も活かし、全波整流はプラス側だけを使う
B.半波整流はプラス側だけを通し、全波整流はマイナス側も向きをそろえて使う
C.半波整流は直流を作れず、全波整流だけが直流を作れる
D.両者に違いはない
Q3.ダイオードが「順方向」のときの動作として正しいものはどれか。
A.電流をほとんど流さない
B.電流を流しやすい
C.電圧を増幅する
D.常に電流を止める

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