画素の集まりで表現され、画素ごとの色情報を持つ画像形式。
ビットマップ画像とは、色のついた小さな四角(=画素/ピクセル)をたくさん並べて1枚の絵を表す画像形式のことです。「ラスター画像」とも呼ばれます。画素1つ1つが「この場所はこの色」という色情報を持っています。
身近な例で考えると、方眼紙を1マスずつ塗って描く絵に似ています。マスが細かいほどなめらかな絵になり、マスが粗いとカクカクした絵になります。スマホで撮った写真やPNG・JPEGの画像は、ほとんどがこの形式です。
上のツールで▶ボタンを押すと、画素のグリッドでできた丸を拡大したときに、ふちが階段状に崩れていく様子を確認できます。
ビットマップ画像を拡大するとき、コンピュータは1つ1つの画素(四角)を大きく引き伸ばすだけです。新しい色や情報を足すわけではありません。そのため拡大するほど四角が大きくなり、ふちのガタガタが目立ちます。
このとき、曲線や斜めの線が階段状にカクカクして見える現象を「ジャギー」と呼びます。劣化の主な原因は次のとおりです。
・画素は四角形:丸や斜め線をなめらかに表せない
・情報量は増えない:拡大しても画素数は元のまま
・引き伸ばすだけ:1画素が大きな四角になって目立つ
印刷物を虫めがねで見ると小さな点の集まりに見えるのと同じで、近づく(拡大する)ほど元の粒の粗さが見えてくると考えると分かりやすいです。上のツールのSTEP4で、丸のふちが階段状になる様子を確かめてみてください。
ベクター画像は、画素ではなく点や線を座標と数式で記述する画像形式です。たとえば円なら「中心の座標と半径」という数値だけを覚えておき、表示するたびに数式から形を描き直します。
| 項目 | ビットマップ画像 | ベクター画像 |
|---|---|---|
| 表し方 | 画素の集まり | 座標と数式 |
| 拡大したとき | 階段状に劣化する | なめらかなまま |
| 得意なもの | 写真・複雑な絵 | ロゴ・アイコン・図形 |
ざっくり言うと、写真のように色が複雑なものはビットマップ、ロゴや図形のように形がはっきりしてサイズを変えたいものはベクターが向いています。上のツールの最終ステップで、同じ円を拡大したときの違いを並べて確認できます。