FE EXAM

平均情報量(Σ pᵢ × Iᵢ)

各事象の情報量を確率で重み付けして平均した値(=エントロピー)

INTERACTIVE VISUALIZATION
情報量 Iᵢ
寄与 pᵢ×Iᵢ
事象数 n
4
確率の合計
1.00
平均情報量(bit)
1.750
事象の数 n4
24
事象 A の比重p=0.50
事象 B の比重p=0.25
事象 C の比重p=0.12
事象 D の比重p=0.13
プリセット
計算の流れ各事象の情報量 Iᵢ = -log₂(pᵢ) を求め、確率 pᵢ で重み付け(pᵢ×Iᵢ)して全部足すと、平均情報量 = 1.750 ビット になります。
事象ごとの計算テーブル
事象確率 pᵢ情報量 Iᵢ=-log₂(pᵢ)寄与 pᵢ×Iᵢ
A0.5001.0000.500
B0.2502.0000.500
C0.1203.0590.367
D0.1302.9430.383
合計(=平均情報量)1.750
各事象の寄与 pᵢ×Iᵢ の積み上げ(合計が平均情報量)
A
B
C
D
解説

📌
平均情報量とは

情報量を確率で重み付け平均pᵢ(重み)×Iᵢ(情報量)=pᵢ×IᵢΣ pᵢ×Iᵢ = 平均情報量すべての事象の寄与を足す

平均情報量とは、複数の事象それぞれの情報量を、その事象の確率で重み付けして平均した値です。これはエントロピー H とまったく同じ量で、単位もビット(bit)です。

身近な例で言うと、テストの平均点と同じ発想です。点数(情報量)をそのまま足すのではなく、人数の割合(確率)を掛けてから足す——つまり「起きやすい事象ほど全体への影響が大きい」ように平均をとります。たまにしか起きない事象は情報量が大きくても、確率が小さいので全体への寄与は控えめになります。

上のツールでスライダーを動かすと、テーブルの各事象の情報量 Iᵢ と寄与 pᵢ×Iᵢ がリアルタイムで更新され、それらの合計が平均情報量になることが確認できます。確率を 1 つに偏らせると平均情報量が下がり、均等に近づけると上がります。

📐
計算式の意味

平均情報量の式Σ pᵢ × Iᵢ = -Σ pᵢ log₂(pᵢ)Σ(シグマ)=すべての事象について足し合わせる

式は 平均情報量 = Σ pᵢ × Iᵢ = -Σ pᵢ log₂(pᵢ) です。Σ(シグマ)とは「すべての事象について足し合わせる」という意味の記号で、Iᵢ に各事象の情報量 -log₂(pᵢ) を代入すると右辺の形になります。

計算の手順は以下の通りです。
① 各事象の情報量:Iᵢ = -log₂(pᵢ) を 1 つずつ計算
② 重み付け:それぞれに確率 pᵢ を掛ける(pᵢ×Iᵢ)
③ 合計:すべて足すと平均情報量

計算例として、確率 {1/2, 1/4, 1/8, 1/8} の 4 事象を考えます。
I = {1, 2, 3, 3} ビット(それぞれ -log₂ で計算)
平均 = 1/2×1 + 1/4×2 + 1/8×3 + 1/8×3 = 0.5+0.5+0.375+0.375 = 1.75 ビット

🗜️
符号化での活用

平均情報量=圧縮の理論的な下限平均情報量1.75 bitこれより短くは圧縮できないハフマン符号などはこの下限に近づける

平均情報量はデータ圧縮(符号化)の理論的な目安として重要です。あるデータを符号化するとき、1 記号あたりの平均符号長は平均情報量より短くはできないことが知られています(シャノンの情報源符号化定理)。

つまり平均情報量は「圧縮の限界(下限)」を教えてくれます。たとえば平均情報量が 1.75 ビットなら、どんなにうまく符号化しても 1 記号を平均 1.75 ビットより短くは表せません。次のページで学ぶハフマン符号は、出現頻度の高い記号に短い符号を割り当てることで、この下限ぎりぎりまで圧縮率を高める方法です。

整理すると、平均情報量は1 記号あたりの平均符号長の理論的下限であり、確率が偏っているほど平均情報量は小さく圧縮の余地が大きくなります。逆に一様分布だと平均情報量が最大になり、これ以上圧縮しにくくなります。

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