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ウェルノウンポート(予約済みの番号)

主要なサービスにあらかじめ割り当てられた0〜1023番のポート番号。

TABLE
代表的なウェルノウンポート(0〜1023)の一覧
主要サービスとポート番号の対応表ポート番号サービス役割20FTP (データ)ファイル転送のデータ通信21FTP (制御)ファイル転送の制御22SSH暗号化された遠隔操作23Telnet遠隔操作(暗号化なし)25SMTPメールの送信53DNSドメイン名の名前解決80HTTPWeb閲覧(暗号化なし)110POP3メールの受信143IMAPメールの受信(サーバ保管)443HTTPS暗号化されたWeb閲覧
解説

📌
ウェルノウンポートとは

サービスごとに番号が決まっている80HTTP443HTTPS世界共通で予約済み(IANAが管理)

ウェルノウンポートとは、主要なサービスにあらかじめ割り当てられた0〜1023番のポート番号のことです。HTTPは80番、HTTPSは443番、というように世界共通で番号が決められています。

ウェルノウン(well-known)は「よく知られた」という意味です。番号が固定されているおかげで、利用者は「Webサーバなら80番」と意識しなくても接続できます。これらの番号はIANA(=番号を世界規模で管理する組織)によって管理されています。

身近な例で考えると、110番(警察)や119番(消防)のような共通の緊急番号に似ています。誰でも同じ番号で同じサービスにつながるよう、あらかじめ決められているのです。上の一覧表で代表的なポート番号を確認できます。

📌
範囲(0-1023)

0〜65535のうち、先頭の0〜10230-10231024 〜 65535ウェルノウン登録済み / エフェメラル

ウェルノウンポートの範囲は 0 〜 1023 です。ポート番号全体(0〜65535)のうち、最も小さい1024個がここに割り当てられています。

ポート番号は全体で次のように区分されています。
ウェルノウンポート0〜1023(主要サービス用)
登録済みポート1024〜49151(特定アプリ用)
エフェメラルポート49152〜65535(一時利用)

この0〜1023番は重要なサービスが使うため、多くのOSでは管理者権限がないと使えないようになっています。これは、勝手なプログラムが80番(HTTP)などになりすますのを防ぐためです。

📌
主要ポート番号

よく利用される代表的なウェルノウンポートをまとめます。番号とサービス名はセットで対応づけて理解しておくと役立ちます。

ポートサービス役割
20FTP (データ)ファイル転送のデータ通信
21FTP (制御)ファイル転送の制御
22SSH暗号化された遠隔操作
23Telnet遠隔操作(暗号化なし)
25SMTPメールの送信
53DNSドメイン名の名前解決
80HTTPWeb閲覧(暗号化なし)
110POP3メールの受信
143IMAPメールの受信(サーバ保管)
443HTTPS暗号化されたWeb閲覧

覚え方のコツ:
・メール関連はSMTP(25)・POP3(110)・IMAP(143)の3つをまとめて覚える
・Web関連はHTTP(80)・HTTPS(443)をセットで覚える
・ファイル転送のFTPは制御(21)とデータ(20)で2つ使う

同じ役割でも暗号化のあり/なしで番号が分かれている点に注目しましょう。たとえばWeb閲覧はHTTP(80)が暗号化なし、HTTPS(443)が暗号化ありです。番号を見ればその通信が暗号化されているかどうかの目安になります。

📌
なぜポート番号が必要なのか

データ到着ポート番号で振り分け:80 / :443HTTP (80)HTTPS (443)1台のサーバで複数のサービスを同時に提供

ポート番号が必要なのは、1台のサーバが複数のサービスを同時に動かしているからです。たとえば「Webサーバ」と「メールサーバ」を同じコンピュータで動かしていると、届いたデータをどちらに渡すべきか判断できません。そこでポート番号が「振り分け先の番号」として機能します。

ウェルノウンポートの番号があらかじめ決まっているのは、サーバ側が「何番で待ち受ける」を事前に宣言し、接続してきた端末が迷わず届けられるようにするためです。
・番号が決まっていなければ、Webブラウザは「何番に送ればよいか」を毎回確認しなければならない
80番 → HTTP(Web) と世界共通で決まっているから、ブラウザは黙って80番へ接続できる
443番 → HTTPS(暗号化Web) と決まっているから、鍵マーク付きサイトへも自動でつながる

身近な例で考えると、宅配便の受け取り窓口の番号に似ています。「荷物の受け取りは3番窓口」と決めておけば、送り主は毎回「今日は何番?」と確認しなくて済みます。番号が固定されているから、全員が迷わず動けるのです。

📌
TCPとUDPでのポート番号の違い

TCPとUDPはそれぞれ独立した 0〜65535 番を持つTCP用確実に届ける通信向けHTTP:80 SMTP:25UDP用速さ優先の通信向けDNS:53 動画配信同じ番号でも方式が違えば別の窓口

ポート番号には、TCP用とUDP用の2系統があります。TCP(=確実に届ける通信方式)とUDP(=速さを優先した通信方式)はそれぞれ独立して 0〜65535 番の空間を持っており、同じ番号でも方式が違えば別の窓口になります。

ウェルノウンポートの中で、TCPとUDPを使い分けている代表的な例を見てみましょう。
DNS(53番):通常の問い合わせは UDP/53、大きなデータのやり取りは TCP/53 を使う
HTTP(80番):TCPのみ使用。確実に届けないとページが壊れてしまうため
動画ストリーミング:UDPが多い。多少パケット(=小さなデータの塊)が抜けても映像が続く速さを優先するため

身近な例では、宅配便(TCP)と投函チラシ(UDP)の違いに似ています。宅配便は確実に手渡して確認しますが、チラシは受け取ったかどうか確認せず次の家へ進みます。どちらも同じポスト(ポート番号)を使いますが、届け方のルールが違います。上の一覧表で各サービスの番号を確認すると、なぜその番号が使われるのかが見えてきます。

練習問題

🎯
基本情報技術者 練習問題

Q1.ウェルノウンポートの説明として最も適切なものはどれか。
A.クライアントが通信のたびに一時的に割り当てる番号
B.HTTPやFTPなど主要なサービスにあらかじめ割り当てられた0〜1023番の番号
C.機器を世界で一意に識別するための番号
D.データを暗号化するための共通鍵の番号
Q2.ウェルノウンポートの番号の範囲として正しいものはどれか。
A.0〜255
B.0〜1023
C.1024〜49151
D.49152〜65535
Q3.HTTPS(暗号化されたWeb通信)が標準で使うウェルノウンポート番号はどれか。
A.21
B.25
C.80
D.443

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