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WBS(作業分解構造)

作業を階層的に分解して管理しやすくした構造。

INTERACTIVE VISUALIZATION
大分類
中分類
ワークパッケージ
フェーズ
idle
表示中の項目数
1
ワークパッケージ数
0
シナリオ
ステップ1 / 5
STEP 1/5プロジェクト全体から始めるまずはプロジェクト全体を1つの大きな箱として置きます。「社内Webサイトをリニューアルする」という大きな目標です。このままでは何をどれだけやればよいか分からないので、これから少しずつ細かく分けていきます。
0WebサイトリニューアルL0L1L2L3
WBSコードの読み方
1     … 大分類「設計」
1.1   … 中分類「画面設計」
1.1.1 … ワークパッケージ「トップ画面
※ 親の番号に枝番を足して階層を表す
解説

📌
WBSとは

全体

WBS(作業分解構造)とは、Work Breakdown Structure の略で、プロジェクト全体の作業を、上から下へ階層的に分解して構造化したものです。木が幹から枝、枝から葉へと分かれていくように、大きな目標を小さな作業へと細かくしていきます。

身近な例で考えると、大掃除の段取りに似ています。「家全体を掃除」だけでは漠然としていますが、「リビング・台所・風呂」に分け、さらに「床拭き・窓拭き・ゴミ捨て」まで分けると、誰が何をやればよいか一目で分かります。これがWBSの考え方です。

上のツールで▶ボタンを押すと、1つのプロジェクト全体が大分類・中分類・ワークパッケージへと段階的に分解されていく様子を確認できます。

🪜
階層分解の手順

WBSは、いきなり細かい作業を並べるのではなく、大きいまとまりから少しずつ細かく分解していきます。手順は次のとおりです。


① 全体を置く:プロジェクトのゴールを最上位の箱として置く
② 大分類へ分ける:設計・開発・テストなど大きなまとまり(フェーズ)に分ける
③ 中分類へ分ける:各まとまりをもう一段細かい作業へ分ける
④ ワークパッケージまで分ける:担当・工数・期限を割り当てられる最小単位まで分解する

分解のときに大切なのが MECE(ミーシー)=「漏れなく、ダブりなく」という考え方です。同じ作業が2つの箱に入ったり、どこにも属さない作業が出たりしないように分けます。WBSコード(1 → 1.1 → 1.1.1 のような番号)を付けると、どの作業がどの階層に属すかが一目で分かります。

📦
ワークパッケージ

トップ画面担当: 山田 / 3日API実装担当: 鈴木 / 5日結合テスト担当: 佐藤 / 4日

ワークパッケージとは、WBSの一番下にある、これ以上分解しない最小の作業単位のことです。上のツールの第3階層(緑のボックス)がこれにあたります。

ワークパッケージは「具体的に何をするかが分かり、担当者・工数(=かかる手間の量)・期限を割り当てられる」粒度まで分解します。逆にいうと、まだ大きすぎて見積もりがしづらい作業は、ワークパッケージになるまで分解を続けます。

ワークパッケージまで分けると、各作業に必要な日数を足し合わせてスケジュールを組んだり、コストを見積もったりできます。つまりWBSは、その後のスケジュール管理やコスト管理の土台になる、プロジェクト計画の出発点なのです。

💡
なぜWBSで分解するのか

分解前分解後(WBS)システム開発いつ終わる?誰がやる?見積もりできない設計3日山田開発5日鈴木テスト2日佐藤担当・日数が明確 → 見積もり可能

「システムを開発する」というゴールだけでは、誰が・何を・いつまでにやるかが見えません。だからWBSで分解します。分解することで、次の3つの問題を解決できます。

① 作業の漏れ・ダブりを防ぐ:全体を見渡しながら分けるので「この作業がどこにもない」「同じ作業が2か所に書かれている」という状態を防げます。
② 見積もりができる:大きすぎる作業は「どのくらいかかるか分からない」状態ですが、小さくなれば「これは3日」と見積もれます。各ワークパッケージを積み上げると全体工数が出ます。
③ 進捗を管理できる:小さな単位に分かれているので「設計は完了、開発は50%」と具体的に進み具合を把握できます。

身近な例で言うと、「晩ごはんを作る」をそのままにしておくより、「ご飯を炊く・野菜を切る・炒める・盛り付ける」に分けた方が、所要時間も役割分担もすぐに決められるのと同じです。これがWBSで分解する根本的な理由です。

🔗
WBSと他の計画ツールの関係

WBSガントチャートアローダイアグラム開始日・終了日を横棒で表す作業の前後関係を矢印で表す

WBSは単体で使うものではなく、他のプロジェクト管理ツールへつながる入り口です。WBSで作業を洗い出したら、そのリストを使って次のツールを作ります。

ガントチャートは、WBSの各作業を横棒グラフの形で並べ、いつからいつまでやるかをカレンダー上に表した図です。「どの作業が今どこまで進んでいるか」を一目で把握できます。

アローダイアグラム(=矢印と丸で作業の順番を表した図)は、WBSの作業を「どれが終わらないと次が始められないか」という前後関係(依存関係)で結んだものです。このページで学んだ余裕時間やクリティカルパスは、このアローダイアグラムから計算します。

つまり流れは「WBSで作業を洗い出す → ガントチャートで日程を組む → アローダイアグラムで依存関係を整理する」という順番です。WBSが土台なので、WBSの精度がそのままプロジェクト計画全体の精度に直結します。

練習問題

🎯
基本情報技術者 練習問題

Q1.WBS(作業分解構造)の説明として最も適切なものはどれか。
A.プロジェクトの作業を階層的に分解して構造化したもの
B.作業の開始日と終了日を横棒で表した図
C.作業の前後関係を矢印で表した図
D.プロジェクトのコストを時系列で表したグラフ
Q2.WBSの末端に位置する、これ以上分解しない最小の作業単位を何と呼ぶか。
A.マイルストーン
B.ワークパッケージ
C.クリティカルパス
D.アクティビティリスト
Q3.WBSを作成する主な目的として正しいものはどれか。
A.作業の漏れや重複を防ぎ、見積もりや管理の土台にする
B.CPUの命令実行を高速化する
C.データベースの正規化を行う
D.ネットワークの経路を決定する

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