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POP3(メール受信プロトコル)

メールサーバから自分の端末へメールを受信するためのプロトコル。

INTERACTIVE VISUALIZATION
端末
サーバ
メール
フェーズ
idle
サーバ上のメール
3
端末内のメール
0
シナリオ
ステップ1 / 7
STEP 1/7受信を始める前メールサーバ(=届いたメールを一時的にあずかってくれるコンピュータ)に、あなた宛のメールが3通とどいています。あなたの端末(パソコンやスマホのメールソフト)にはまだ1通もありません。これから POP3 を使ってサーバから端末へ受信します。
あなたの端末メールサーバ▶ で受信を開始
メールの保管場所
サーバ上
📩📩📩
端末内
(空)
解説

📌
POP3とは

サーバ端末📩 受信取り込んだら端末に保存

POP3(Post Office Protocol version 3)とは、メールサーバから自分の端末へメールを受信するためのプロトコルです。プロトコル=通信の決まりごと、のことです。届いたメールをサーバから自分のパソコンやスマホへ取りこむときに使います。

身近な例で考えると、郵便局の私書箱から手紙を持ち帰るのに似ています。私書箱(サーバ)に届いた手紙を、自分の家(端末)へまとめて持ち帰り、家で読みます。持ち帰った手紙は私書箱からは無くなります。

なお、メールの送信に使うのは別のプロトコル(SMTP)です。POP3はあくまで受信専用である点をおさえましょう。上のツールで▶ボタンを押すと、サーバから端末へメールが取りこまれ、サーバから消えていく流れを確認できます。

📥
受信の流れ

POP3でメールを受信するときは、メールソフトとサーバが短いコマンドをやり取りします。やり取りは大きく次の順番で進みます。


① 接続・認証:サーバの110番ポートに接続し、USER/PASS でユーザ名とパスワードを送って本人確認する
② 一覧確認(LIST):何通のメールが届いているかをサーバに問い合わせる
③ ダウンロード(RETR):1通ずつ本文を取りよせ、端末に保存する
④ 削除(DELE):取り込んだメールをサーバから削除するようマークする
⑤ 切断(QUIT):接続を終える。このとき削除が確定する

サーバの応答は、成功なら「+OK」、失敗なら「-ERR」という分かりやすい文字で返ってきます。上のツールのシーケンス図で、端末(青)からのコマンドとサーバ(紫)からの応答が交互に並ぶ様子を確認できます。

⚖️
IMAPとの違い

受信用プロトコルには POP3 のほかに IMAP があります。いちばんの違いはメールをどこに置くかです。POP3 はメールを端末に取り込んでサーバから消すのに対し、IMAP はメールをサーバ上に置いたまま管理します。

項目POP3IMAP
メールの置き場所端末にダウンロードサーバ上に保管
複数端末で見る苦手(端末ごとにバラバラ)得意(どこでも同じ状態)
向いている使い方1台でオフライン中心複数端末・大量メール

スマホとパソコンの両方で同じメールを見たいなら IMAP が便利です。一方、1台の端末だけで使い、サーバ容量を節約したいなら POP3 が向いています。どちらも受信用という点は同じです。

📌
なぜPOP3はサーバからメールを削除するのか

サーバ📩📩📩3通RETR+DELEサーバ(空)0通端末📨📨📨3通保存取り込んだらサーバから消えてローカルに移動する

POP3はメールを端末へダウンロードした後、サーバ上のメールを削除するのが標準的な動作です。これは、POP3が登場した時代の「インターネット接続は短時間、メールは手元のPCで読む」という使い方に合わせた設計だったからです。

なぜ削除するのか。当時のサーバはストレージ(記憶容量)が高価だったため、端末に取り込んだメールをサーバに残しておくのは無駄とみなされました。「私書箱から手紙を持ち帰ったら、私書箱には残さない」という感覚です。

ただし、POP3には「サーバに残す」オプションも存在します。メールソフトの設定で「サーバにメッセージのコピーを残す」をオンにすると、削除を実行しないままQUITでき、サーバにも同じメールが残ります。現在は複数端末で使うためにこの設定を使うこともありますが、それでもサーバとの同期は行わないため、IMAP のほうが複数端末向けとして優れています。

📌
メールの送受信とプロトコルの全体像

送信側メールサーバ📩受信側SMTP:25POP3:110送信はSMTP(25番)、受信はPOP3(110番)または IMAP(143番)

メールの通信には送信と受信で別々のプロトコルを使います。混乱しやすいポイントなので、全体の流れを整理します。
送信(SMTP/25番):メールを送るときは SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を使う。送信側の端末からメールサーバへ、またはサーバ間の転送にも使われる
受信(POP3/110番):メールサーバに届いたメールを手元の端末に取り込むときに使う
受信の別候補(IMAP/143番):サーバにメールを残したまま管理したい場合はこちら

覚え方のポイントは、POP3はメールの「受け取り窓口」で、ポート番号は110番と決まっています。「送るのがSMTP、取り出すのがPOP3(またはIMAP)」と役割を分けて覚えると整理しやすいです。

練習問題

🎯
基本情報技術者 練習問題

Q1.POP3の説明として最も適切なものはどれか。
A.メールを送信するためのプロトコル
B.メールサーバから自分の端末へメールを受信するためのプロトコル
C.ドメイン名をIPアドレスに変換するプロトコル
D.IPアドレスを自動で割り当てるプロトコル
Q2.POP3でメールを受信したあとの標準的な動作として正しいものはどれか。
A.取り込んだメールはサーバにそのまま残り続ける
B.取り込んだメールはサーバから削除される
C.メールはサーバと端末の両方で常に同期される
D.メールは暗号化されて端末からも消える
Q3.メールを受信する際に使うプロトコルはどれか。
A.SMTP
B.HTTP
C.POP3
D.FTP

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