128ビットでアドレスを表しアドレス枯渇を解消するIPの規格。
IPv6(=Internet Protocol version 6)とは、128ビットでアドレスを表し、アドレス枯渇を解消するために作られたIPの規格です。約43億個しかなかったIPv4のアドレス不足を、根本から解決するために設計されました。
身近な例で考えると、市外局番のけた数を増やすようなものです。電話番号が足りなくなったとき、けた数を増やせば組み合わせが一気に増えてしばらく困りません。IPv6はアドレスを32ビットから128ビットへ大幅に増やすことで、けた数を大きく増やしたのです。
上のツールで▶ボタンを押すと、8つの16進グループが128ビットを構成し、「::」で短く省略表記され、膨大なアドレス総数とIPv4との違いに至るまでを順に確認できます。
IPv6アドレスは16ビットのグループが8つで構成され、それぞれを4桁の16進数で書きます。
・1グループ = 16ビット = 4桁の16進数(例 2001、0db8)
・8グループ = 128ビット:16 × 8 = 128 がアドレス全体のビット数
・区切りはコロン「:」:IPv4のドットではなくコロンを使う
そのままでは長すぎるので、省略表記のルールがあります。
・各グループ先頭の0は省略できる(例 0db8 → db8)
・0が連続するグループは「::」で1度だけまとめて省略できる
これらを使うと2001:0db8:0000:0000:0000:0000:0000:0001が2001:db8::1とぐっと短く書けます。「::」は1つのアドレスに1度しか使えない点に注意します(2か所使うと0の個数が決まらないため)。
IPv6とIPv4は、どちらも機器の住所を表すという役割は同じですが、ビット長・表記・アドレス数が大きく違います。
| 項目 | IPv4 | IPv6 |
|---|---|---|
| ビット長 | 32ビット | 128ビット |
| 表記 | 10進数・ドット区切り | 16進数・コロン区切り |
| 区切り数 | 4つ(オクテット) | 8つ(グループ) |
| アドレス総数 | 約43億(2³²) | 約340澗(2¹²⁸) |
| 例 | 203.0.113.5 | 2001:db8::1 |
ビット長が4倍になると、アドレス数は単純な4倍ではなく2⁹⁶ 倍にもなります。だからIPv6では「アドレスが足りなくなる」心配が事実上なくなります。なお両者には互換性がないため、移行期にはIPv4とIPv6を併用する仕組み(デュアルスタックなど)が使われます。