通信方式やプロトコルが異なるネットワーク同士を相互接続する機器。
ゲートウェイ(Gateway=出入口・関門の意味)とは、通信方式やプロトコルが異なるネットワーク同士を相互接続する機器です。プロトコル=機器同士が通信するときの決まりごとのことです。
世の中のネットワークには、それぞれ異なる「通信のルール」を使っているものがあります。ルールが違うと、そのままでは会話ができません。そこで間に立って互いに通じる形に変換するのがゲートウェイです。上の図解で、真ん中の機器が両側を橋渡ししています。
身近な例で考えると、言葉の違う人どうしの間に入る通訳に似ています。日本語しか話せない人と英語しか話せない人の間で、通訳が双方の言葉に訳して伝えることで会話が成立する──ゲートウェイはこれをネットワークの世界で行います。
ゲートウェイの中心的な仕事はプロトコル変換です。一方のネットワークから受け取ったデータを、もう一方のネットワークが理解できる形式に作り直して送り出します。
ルータやスイッチなど他の中継機器と比べると、扱う範囲が広いのが特徴です。
・リピータ/ハブ:電気信号をそのまま中継するだけ
・スイッチ/ルータ:宛先を見て届け先を選ぶが、形式は変えない
・ゲートウェイ:通信のルールそのものを変換し、異なる方式どうしをつなぐ
具体的には、メール形式の異なるシステム同士をつなぐメールゲートウェイや、社内ネットワークと外部サービスをつなぐ中継などに使われます。単に通すだけでなく「中身を作り変える」点が、他の機器との大きな違いです。
デフォルトゲートウェイとは、自分のネットワークの外へ通信するときに最初に送り先となる出口のことです。家庭やオフィスでは、ふだんルータがこの役割を担います。
PCは通信相手の住所(IPアドレス)を見て、送り方を次のように決めます。
・同じネットワーク内の相手:直接そのまま届ける
・外のネットワークの相手:とりあえずデフォルトゲートウェイに渡す
渡された出口が、その先へどう届けるかを引き受けてくれます。
身近な例で考えると、建物の正面玄関に似ています。建物の中の相手には直接歩いて会いに行けますが、外の人に用事があるときは、まず玄関から外へ出る──デフォルトゲートウェイは、外の世界への「決まった出入口」なのです。
結論:通信の「ルール(方式)」が違うと、そのままでは会話できないからです。
世の中のネットワークはすべて同じルールを使っているわけではありません。たとえば、古い社内システムと最新の外部クラウドサービスでは、データの形式や通信の手順がまったく異なる場合があります。その2つをケーブルでつないでも、お互いに何を言っているか理解できません。
そこで間にゲートウェイを置くことで、次のことが可能になります。
・一方から受け取ったデータを、もう一方が理解できる形式に変換して渡す
・これにより、もともとは「話が通じない」2つのネットワークが通信できるようになる
身近な例で考えると、日本語と英語しか話せない人が電話するとき、間に通訳が入ることで初めて会話が成立する、のと同じ仕組みです。ゲートウェイがいなければ、どれだけ回線をつないでも「意味が通じない」状態のままになります。
ルータとゲートウェイはどちらも「ネットワーク同士をつなぐ」ように見えますが、役割がまったく異なります。
ルータはIPアドレス(=インターネット上の住所)を見て、データを「どちらの道を通って届けるか」を選ぶ機器です。言わば「道路の交差点に立つ案内板」で、データを正しい道へ振り分けるだけで、データの中身を変えません。
一方ゲートウェイは、通信のルール(プロトコル)そのものを変換します。上の表のように、OSI参照モデル(=通信の役割を7段階に分けた考え方)の第4層から第7層という、より高い層まで関与するのが特徴です。
・ルータ:形式は変えず、届け先(道順)だけを選ぶ。同じルール内の交通整理
・ゲートウェイ:ルールそのものを作り直す。異なる言語間の通訳
なお、家庭用の「ルータ」と呼ばれる機器はIPアドレスを見て経路を選ぶ機能を持ちつつ、デフォルトゲートウェイ(外への出口)の役割も兼ねることがあります。「デフォルトゲートウェイ=ルータ」と混同しやすいですが、デフォルトゲートウェイとは「外へ出るときの最初の出口」という役割の名前であり、それをルータが担っているということです。
Q1.ゲートウェイの役割として最も適切なものはどれか。
Q2.ゲートウェイが他の中継機器と異なる点として適切なものはどれか。
Q3.デフォルトゲートウェイに関する記述として適切なものはどれか。