利用者から見た画面や操作などの外部仕様を決める設計工程。
外部設計とは、利用者から見える画面・帳票・操作の流れといった「外側の仕様」を決める設計工程です。要件定義(=何を作るかを利用者と決める作業)の次に行い、システムの「見た目と使い勝手」を固めます。
身近な例で考えると、家を建てるときの「間取り図づくり」に似ています。住む人が「玄関はここ、リビングは広く」と希望を出し、設計士が部屋の配置やドアの位置を図面にする──このように利用者目線で見える部分を決めるのが外部設計です。柱や配管といった内部の作りは、この後の内部設計で考えます。
上の図解では、開発工程の中で外部設計がどこに位置するか(要件定義の次、内部設計の前)と、外部設計が決める内容を示しています。「利用者から見た姿」を先に固めてから、内部の作りに進むのがポイントです。
外部設計の工程では、利用者が直接触れる部分をまとめた設計書を作成します。代表的な成果物は次のとおりです。
・画面設計書:画面のレイアウト・入力項目・ボタン配置・画面の遷移(移り変わり)を定義
・帳票設計書:印刷・出力する書類(請求書や一覧表など)の書式を定義
・機能仕様書:システムが提供する機能を利用者目線でまとめたもの
・外部インタフェース仕様:他システムとデータをやり取りする際の入出力の取り決め
これらに共通するのは、すべて「利用者やほかのシステムから見える部分」を扱っている点です。プログラムの中身(どんな手順で計算するかなど)はここでは決めません。
外部設計と内部設計は「視点」が違います。外部設計は利用者から見た「何を」、内部設計は開発者から見た「どう作るか」を扱います。
| 項目 | 外部設計 | 内部設計 |
|---|---|---|
| 視点 | 利用者から見た外側 | 開発者から見た内側 |
| 決めること | 画面・帳票・操作の流れ | モジュール分割・データ処理 |
| 主な成果物 | 画面設計書・帳票設計書 | プログラム設計書・モジュール構造図 |
| 順番 | 内部設計より前 | 外部設計より後 |
料理にたとえると、外部設計は「メニュー表づくり」(お客に見える料理名・写真・値段を決める)、内部設計は「レシピづくり」(厨房での調理手順や材料の段取りを決める)に当たります。先にメニューを決めてからレシピを起こすように、外部設計の結果をもとに内部設計を行うのが正しい順番です。