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Ethernet(イーサネット)

有線LANで最も普及している通信規格。

DIAGRAM
宛先
データ
① CSMA/CD(送る前に回線を確認し、衝突したら待って再送)共有された通信回線PC-A送信中PC-B待機PC-C待機送信中は他は待つ → 衝突なら再送② Ethernet フレーム構造(数値はバイト数)プリアンブル7SFD1宛先MAC6送信元MAC6タイプ2データ46~1500FCS4宛先・送信元の MAC アドレスでどの機器宛てかを判断し、FCS で誤りを検出する
解説

📌
Ethernetとは

SWITCHPCPC有線LANの共通ルールつなぎ方とデータ形式を規格で統一

Ethernet(イーサネット)とは、有線LANで最も広く使われている通信規格のことです。データをどんな形にまとめ、どのケーブルで、どんなルールで送るか、を細かく決めた取り決めです。

Ethernetは、ネットワークの階層モデルでいうデータリンク層(=同じネットワーク内で機器どうしが直接データをやり取りする層のこと)の規格です。IEEE 802.3という国際標準として定められています。

身近な例で考えると、Ethernetは「みんなで守る郵便のルール」のようなものです。封筒の大きさ(フレームの形式)や宛名の書き方(MACアドレス)を全員が同じルールに従うことで、異なるメーカーの機器でも問題なく通信できます。今のオフィスや家庭の有線LANは、ほぼすべてEthernetです。

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CSMA/CDの仕組み

① 回線を聞く② 空きなら送信③ 衝突を検知④ 待って再送

かつてのEthernet(1本の回線をみんなで共有する方式)では、複数の機器が同時にデータを送るとぶつかってしまいます。これを衝突(コリジョン)といい、これを避けるためにCSMA/CDという仕組みが使われていました。

CSMA/CDは、次の手順で動きます。
CS(搬送波感知):送る前に回線を聞いて、他の機器が送信中でないか確認する
MA(多重アクセス):回線が空いていれば送信を始める
CD(衝突検出):もし同時に送って衝突したら、それを検知して送信を中止する
再送:それぞれがランダムな時間だけ待ってから、もう一度送り直す

身近な例で考えると、会議で発言するときのマナーに似ています。誰かが話していないか確認してから話し始め(CS)、もし他の人と声が重なってしまったら(CD)、お互い少し待ってから話し直す──これがCSMA/CDです。なお、現在主流のスイッチを使った構成では衝突自体が起きないため、CSMA/CDは実際には使われなくなっています。

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フレーム構造

宛先送信元データFCS1つの送信単位=フレーム

Ethernetでは、データをフレーム(=Ethernetでの1回の送信単位のこと)という決まった形にまとめて送ります。フレームは複数の部品(フィールド)でできていて、それぞれに役割があります。

主なフィールドは次のとおりです。
宛先MACアドレス(6バイト):このフレームをどの機器に届けるか
送信元MACアドレス(6バイト):どの機器が送ったか
タイプ(2バイト):中身のデータがどんな種類か(IPなど)
データ(46〜1500バイト):実際に運ぶ中身
FCS(4バイト):途中でデータが壊れていないか検査する誤り検出用の値

MACアドレスとは、ネットワーク機器1台ごとに割り振られた固有の番号のことです。フレームの宛先MACアドレスを見て、スイッチは「このフレームをどのポートに送ればよいか」を判断します。身近な例でいえば、宛先・送信元の書かれた封筒に手紙(データ)を入れ、最後に封がきちんと閉じているか(FCS)を確認して送るイメージです。

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MACアドレスとは ─ 機器固有の番号のしくみ

MACアドレス(48ビット=6バイト)00:1A:2B3C:4D:5Eメーカー識別番号機器固有番号世界中で同じ番号は原則1つだけ

MACアドレス(Media Access Control address=メディアアクセス制御アドレス)とは、ネットワーク機器のハードウェアに書き込まれた固有の識別番号です。Ethernetのフレームはこの番号を宛先・送信元として使い、LAN内でデータを正しい機器に届けます。

なぜMACアドレスが必要なのか。LANにはパソコン・プリンタ・サーバなど多くの機器がつながっています。スイッチがフレームを正しい機器に届けるには、「誰宛てのフレームか」を判断する番号が必要です。MACアドレスは機器を製造した時点でハードウェアに刻まれており、原則として世界中で重複しません。

MACアドレスは48ビット(6バイト)で表され、00:1A:2B:3C:4D:5Eのように16進数2桁を6組並べます。
前半3バイト:OUI(Organizationally Unique Identifier)。メーカーに割り当てられた番号
後半3バイト:メーカーが製品ごとに割り当てる番号
身近な例では、MACアドレスは機器の「マイナンバー(変わらない固有ID)」、IPアドレスは「住所(引っ越すと変わる)」のような関係です。

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スイッチとハブの違い ─ 転送方式の違い

ハブ(全員に送る)HUBABC全ポートに流す(無差別)スイッチ(宛先だけに送る)SWABC宛先ポートだけに転送

LANの集線装置には古くからあるハブと、現在主流のスイッチ(L2スイッチ)があります。どちらも複数の機器をつなぐ点は同じですが、データの転送方法がまったく違います

ハブは届いたデータをつながっている全ポート(差込口)に流します(ブロードキャスト転送)。宛先以外の機器にもデータが届くため、盗聴されやすく、回線が混雑しやすいという欠点があります。

スイッチはMACアドレスを学習して、宛先の機器がつながっているポートだけにデータを転送します。
なぜスイッチが優れているのか。不要なポートにデータを流さないため、セキュリティが高く、ネットワークが効率的に使えます。また、各ポートを独立した衝突ドメイン(衝突が起きる範囲)にするため、CSMA/CDの衝突問題も事実上なくなります。
・現在のLANではほぼスイッチが使われており、ハブはほとんど見かけなくなりました。

比較項目ハブスイッチ
転送方式全ポートに流す宛先ポートのみに転送
MACアドレス学習なしあり(MACテーブルで管理)
セキュリティ低い高い
衝突起きやすいほぼ起きない
現在の主流ほぼ使われない標準的な集線装置
練習問題
Q1Ethernetの説明として最も適切なものはどれか。
Q2CSMA/CD方式の説明として適切なものはどれか。
Q3Ethernetフレームの中で、宛先となる機器を特定するために使われるものはどれか。

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