FE EXAM

業務要件(業務として達成したいこと)

業務上の目的や課題の解決として求められる要件。

DIAGRAM
業務要件
システム要件
業務要件が上位、システム要件が下位の関係業務要件 = 業務として達成したいこと例:受注から出荷までの時間を半分に短縮する例:転記ミスをなくして在庫の精度を上げる実現するために機能要件(何をするか)・受注情報を自動で取り込む・在庫を引き当てる・出荷指示を出す非機能要件(どの程度の品質か)・取り込みは1分以内・24時間稼働・通信を暗号化整理の手順1. 現状と課題を把握2. 達成目標を決める3. 新しい業務の流れを描く4. システム要件へ落とす
解説

📌
業務要件とは

「業務として何を達成したいか」困りごと処理に時間がかかる業務要件時間を半分にする

業務要件とは、業務上の目的や課題の解決として求められる要件です。「システムをどう作るか」ではなく、その手前の「業務として何を達成したいか」を表します。

身近な例で考えると、引っ越しの目的に似ています。「広い家に住みたい」「通勤を楽にしたい」という目的(業務要件)が先にあり、「どの物件を選ぶか」「どの引っ越し業者を使うか」という手段は、その目的を叶えるために後から決めます。

上の図解のように、「処理に時間がかかる」という課題に対して「時間を半分にする」という達成目標を立てるのが業務要件です。システムはあくまでこの目的を実現するための手段です。

📌
システム要件との関係

業務要件(上位)機能要件非機能要件

業務要件とシステム要件(=機能要件と非機能要件をまとめた呼び方)は、上下の関係になっています。
業務要件(上位):業務として何を達成したいか(目的)
機能要件(下位):そのためにシステムが何をするか
非機能要件(下位):その機能がどの程度の品質か

順番が大切です。まず業務要件があり、それを実現する手段としてシステム要件を決めます。「受注から出荷までの時間を半分にする」という業務要件があってはじめて、「受注を自動取り込みする」という機能要件が導かれます。

逆に、業務要件があいまいなままシステム要件だけ決めると、「立派なシステムができたのに、業務はちっとも楽にならない」という失敗につながります。だから上位の業務要件をしっかり固めることが出発点になります。

📌
整理の手順

現状把握目標設定業務フロー課題から目標、流れへと整理

業務要件は、いきなり書き出すのではなく順を追って整理します。代表的な手順は次のとおりです。
① 現状と課題を把握する:今の業務の流れと、困っている点を洗い出す
② 達成目標を決める:「何をどこまで良くするか」を具体的に定める
③ 新しい業務の流れを描く:目標を実現する業務フローを設計する
④ システム要件へ落とす:その流れを支える機能・品質を決める

ポイントは「目標は数値で表す」ことです。「処理を速くする」ではなく「受注から出荷までを2日から1日に短縮する」のように決めると、達成できたかを後から判断できます。

家計の見直しにたとえると、まず「何にいくら使っているか(現状)」を把握し、「月1万円節約する(目標)」を決めてから、具体的な節約方法を考えるのと同じ流れです。手段から考えると的外れになりがちなので、目的・目標を先に固めます。

練習問題

🎯
基本情報技術者 練習問題

Q1.業務要件の説明として最も適切なものはどれか。
A.業務上の目的や課題の解決として求められる要件
B.システムが提供する画面やボタンの要件
C.システムの応答時間に関する要件
D.使用するプログラミング言語に関する要件
Q2.業務要件とシステム要件(機能要件・非機能要件)の関係として最も適切なものはどれか。
A.システム要件をもとに業務要件を決める
B.業務要件をもとにシステム要件を決める
C.業務要件とシステム要件は無関係である
D.両者は常に同じ内容になる
Q3.業務要件を整理する手順として最も適切なものはどれか。
A.先にプログラムを書いてから目的を考える
B.現状の業務と課題を把握し、達成目標を定めてから新しい業務の流れを描く
C.サーバの台数を決めてから業務を考える
D.画面のデザインを決めてから課題を探す

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