FE EXAM

受入テスト(発注者が受け入れ可否を判断)

利用者が実際の運用を想定して受け入れの可否を確認するテスト。

DIAGRAM
開発側(ベンダ)
発注者(利用者)
システムテスト合格後、納品して発注者が受け入れを判断する開発側(ベンダ)システムテストまで完了要件どおりに作って納品完成したシステム納品発注者(利用者)実運用を想定して試す受入テストを実施受け入れてよいか?合格 → 検収納品物を正式に受け入れる不合格 → 修正依頼開発側へ手直しを依頼検収が済むと納品完了 → 本番運用(システム導入)へ受入テストは「使う側の視点」で要件を満たすかを最終確認する工程
解説

📌
受入テストとは

開発側作って納品納品発注者が受け入れ判断実運用を想定して試す「使う側の視点」での最終確認

受入テストとは、開発が終わったシステムを発注した利用者(発注者)側が、実際の運用を想定して試し、受け入れてよいかを判断するテストです。受入れテスト・承認テストとも呼ばれます。

ソフトウェア開発のテストは段階的に進み、受入テストはその最後の工程に位置します。
システムテスト:開発側がシステム全体を要件どおりか確認する
受入テスト:発注者側が「自分たちの業務で使えるか」を確認する

身近な例で考えると、注文住宅の「内覧・引き渡し前のチェック」に似ています。工務店が建てて点検を済ませた後、注文した施主が実際に部屋を見て回り、「依頼どおりに建っているか」を自分の目で確かめてから受け取る──この施主のチェックが受入テストにあたります。

📌
発注者の役割

発注者が主体で実施業務の流れで試す要件を満たすか確認可否を判断

受入テストの大きな特徴は、開発者ではなく発注者(利用者)側が主体となって実施する点です。それまでのテストは作る側が行いますが、受入テストだけは「使う側」が確認します。

発注者は、机上の仕様確認ではなく実際の業務の流れに沿ってシステムを操作し、次のようなことを確かめます。
要件を満たしているか:契約・要件定義で取り決めた機能が備わっているか
実運用に耐えるか:普段の業務手順どおりに無理なく使えるか
受け入れてよいか:問題なければ合格、不足があれば修正を依頼する

発注者が主体になるのは、「本当に役立つかは、使う人にしか分からない」からです。開発側のテストで機能が動くことは確認済みでも、業務の現場で使い物になるかどうかは、実際の利用者が試して初めて判断できます。

📌
検収との関係

受入テスト合格検収納品完了合格=受け入れOKの正式な確認

受入テストに合格すると、発注者は納品物を正式に受け入れたと認めます。この行為を検収(けんしゅう)といいます。検収は「注文どおりの品を確かに受け取りました」という確認の手続きです。

検収が完了すると、契約上は次のような区切りになります。
納品の完了:開発側の引き渡し義務が果たされたとみなされる
支払いの根拠:検収を条件に代金が支払われることが多い
本番運用へ:以降は発注者がシステムを使い始める

身近な例では、通販で届いた荷物の受け取りに似ています。箱を開けて注文どおりの品か中身を確かめ(受入テスト)、問題なければ「受け取りました」とサインする(検収)──このサインで取引が成立します。だからこそ受入テストは、後のトラブルを防ぐためにも丁寧に行うことが大切です。

練習問題

🎯
基本情報技術者 練習問題

Q1.受入テストの説明として最も適切なものはどれか。
A.開発者が部品ごとに動作を確認するテスト
B.利用者(発注者)が実際の運用を想定して受け入れの可否を確認するテスト
C.プログラムの内部構造に着目して経路を検証するテスト
D.部品どうしをつないで連携を確認するテスト
Q2.受入テストを主体となって実施するのは誰か。
A.システムを開発したベンダ(開発会社)のプログラマ
B.システムを発注した利用者(発注者)側
C.OSやハードウェアのメーカー
D.第三者の監査法人だけ
Q3.受入テストと検収の関係として正しいものはどれか。
A.受入テストに合格すると検収となり、納品物が正式に受け入れられる
B.検収のあとで受入テストを行う
C.受入テストと検収はまったく無関係である
D.検収は開発者が単独で行う作業である

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