ディレクトリ階層の最上位にある起点となるディレクトリ。
ルートディレクトリとは、ディレクトリ(=フォルダ)の階層の一番上(根)にあたるディレクトリのことです。コンピュータ上のすべてのファイルやフォルダは、必ずこのルートを起点にぶら下がっています。
身近な例で考えると、1本の木の「根っこ」に似ています。幹や枝、葉(フォルダやファイル)は、たどっていけば必ず1つの根にたどり着きます。「root」は英語で「根」という意味で、まさにこのイメージです。
上の図解①を見ると、すべての枝が中央上の「/」から下へ伸びているのが分かります。どんなに階層が深くなっても、出発点は常にこのルートディレクトリ1つです。
ルートディレクトリの表記はOS(基本ソフト)によって異なります。代表的な2系統の違いを押さえておきましょう。
・Unix系(Linux・macOS):ルートは「/」(スラッシュ)が唯一。階層の区切りもスラッシュを使う
・Windows:ドライブごとに「C:\」「D:\」のようにルートがあり、区切りは「\」(バックスラッシュ)を使う
| 項目 | Unix系 | Windows |
|---|---|---|
| ルートの数 | 1つだけ(「/」) | ドライブごと(C:\, D:\…) |
| 区切り文字 | /(スラッシュ) | \(バックスラッシュ) |
| パス例 | /home/taro | C:\Users\taro |
上の図解②を見比べると、Unix系は山が1つ(ルートが1か所)なのに対し、Windowsはドライブごとに山がいくつもある、というイメージがつかめます。どちらの方式も「ルートを起点に下へたどる」点は同じです。
ファイルの場所を指定する書き方の1つに絶対パス(=どこから見ても変わらない、完全な経路指定)があります。この絶対パスは、必ずルートディレクトリを起点として書きます。
たとえば /home/taro/memo.txt のように、先頭の「/」(ルート)から目的のファイルまでをすべて書き並べます。郵便の住所が「都道府県 → 市区町村 → 番地」と大きい単位から書くのと同じで、絶対パスも一番上のルートから順にたどります。
起点が常にルートで固定されているため、今どこのフォルダで作業していても、絶対パスを使えば同じ場所を指せます。これが、現在地を起点にする「相対パス」との大きな違いです。