FE EXAM

RAM(主記憶用のメモリ)

電源を切ると内容が消える、読み書き可能な主記憶用メモリ

DIAGRAM
SRAM
DRAM

① 揮発性:電源を切ると内容が消える

電源 ON1011データが保持されているread / write OK電源OFF電源 OFF????データが消えてしまうdata lostこのように、電源供給がないと記憶を保てない性質を「揮発性(volatile)」と呼びます。

② RAM の種類:SRAM と DRAM

RAM揮発性・読み書き可SRAMStatic RAM(静的)・フリップフロップで構成・高速だが高価・低容量・リフレッシュ不要・用途:キャッシュメモリDRAMDynamic RAM(動的)・コンデンサで構成・安価で大容量だが低速・リフレッシュが必要・用途:主記憶(メインメモリ)
解説

📌
RAMとは

RAM=自由に読み書きできる作業机readRAMwrite

RAM(ラム、Random Access Memory = ランダムアクセスメモリ)とは、どの番地(アドレス)にも同じ速さで読み書きできる、コンピュータの主記憶用メモリのことです。「ランダムアクセス」とは、テープのように先頭から順にたどらなくても、好きな場所に直接アクセスできるという意味です。

身近な例で考えると、勉強机の上の作業スペースに似ています。今使っている本やノートを机に広げておけば、すぐ手に取って書き込んだり読み返したりできます。CPU(=中央処理装置)が今まさに処理しているプログラムやデータを置いておくのが RAM の役目です。

上の図解のように、RAM には大きく分けて 2 種類あります。
SRAM:高速だが高価。キャッシュメモリに使う
DRAM:安価で大容量だが低速。主記憶(メインメモリ)に使う

📌
揮発性の意味

電源ON1011OFF電源OFF----電気が止まると記憶も消える

揮発性(きはつせい、volatile)とは、電源を切ると記憶していた内容が消えてしまう性質のことです。RAM は揮発性メモリの代表で、電気が流れ続けている間だけデータを保持できます。

身近な例で考えると、砂浜に書いた文字のようなものです。波(電源)が来ている間は読めますが、波が引く(電源を切る)と跡形もなく消えてしまいます。だからこそ、消えては困るデータは電源を切っても残る装置に保存し直す必要があります。

この揮発性に対し、電源を切っても内容が残るメモリを不揮発性メモリと呼びます。
揮発性:RAM(SRAM・DRAM)── 主記憶や作業用
不揮発性:ROM、フラッシュメモリ、SSD ── 保存用
作業中のデータは速い RAM に置き、長く残したいデータは不揮発性の装置に書き込む、という役割分担になっています。

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SRAM/DRAMの違い

RAM の代表は SRAM(Static RAM = 静的RAM)と DRAM(Dynamic RAM = 動的RAM)の 2 種類です。1 ビット(=0か1の1桁)を何で記憶するかが大きく違います。

項目SRAMDRAM
記憶素子フリップフロップコンデンサ
速度高速低速
価格高価安価
集積度(容量)低い高い
リフレッシュ不要必要
主な用途キャッシュメモリ主記憶(メインメモリ)

SRAMStatic(静的)の名のとおり、電源がある限り何もしなくても記憶を保てます。トランジスタを複数組み合わせたフリップフロップという回路で 1 ビットを保持するため高速ですが、部品数が多く高価で大容量にしにくいのが弱点です。

DRAMDynamic(動的)の名のとおり、コンデンサ(=電気をためる小さなバケツ)に電荷をためて 1 ビットを表します。構造が単純なので安く大量に作れますが、放っておくと電荷が抜けてしまうため、定期的に書き直すリフレッシュが必要です。

このため両者は適材適所で使い分けられています。速さ重視で少量のキャッシュには SRAM容量重視で大量の主記憶には DRAM、というのが現代のコンピュータの基本構成です。

📌
RAMとROMの違い

RAM読み書き可揮発性電源OFF→消えるROM読み出し専用不揮発性電源OFF→残るvs作業用(速い)  保管用(消えない)

RAM と ROM はどちらもコンピュータのメモリですが、役割がまったく異なります。一言で言うと、RAM は「今の作業をするための机」、ROM は「大事な情報を保管した棚」です。

違いを整理すると次のとおりです。
読み書き:RAM は自由に読み書きできる。ROM は基本的に読み出し専用
揮発性:RAM は電源を切ると消える(揮発性)。ROM は消えない(不揮発性)
速度:RAM は高速で CPU が直接やり取りする。ROM は比較的低速
用途:RAM は実行中のプログラム・データを乗せる。ROM は起動プログラムや設定値を保管する

コンピュータを電源 ON にした瞬間、まず ROM から起動プログラムを読み出して RAM に展開し、そこから実際の処理が始まります。ROM が「出発点の地図」で、RAM が「地図を見ながら実際に走るスペース」というイメージです。

📌
なぜRAMが必要か

CPURAM主記憶SSD/HDD補助記憶超高速高速低速SSDの100倍以上速い RAM を使うことで処理が速くなる

なぜ RAM が必要なのか。それは、CPU(=計算する部品)とデータを長期保管する SSD・HDD(=補助記憶装置)の速度に大きな差があるからです。CPU が直接 SSD からデータを読み書きすると、CPU は SSD の返答待ちでほとんどの時間を無駄にしてしまいます。

そこで間に RAM(主記憶)を置きます。プログラムを起動すると、SSD からデータをまとめて RAM に読み込み、以降は CPU が RAM とやり取りします。RAM は SSD の 100 倍以上速いため、処理がスムーズになります。

身近な例で考えると、倉庫から材料を作業台に移してから加工するのと同じです。毎回倉庫まで取りに行く(SSD 直接アクセス)より、作業台(RAM)に必要分を揃えておくほうがずっと効率的です。RAM が多い(大きい作業台)ほど、たくさんのプログラムを同時に快適に動かせます。

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