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RAID 1(ミラーリング)

同じデータを2台のディスクに二重化して、1台壊れてもデータを守るRAID方式。安全性が高い分、使える容量は半分です。

INTERACTIVE VISUALIZATION
原本
複製
故障
実装容量(2台)
1TB
使える容量
500GB
容量効率
50%
シナリオ
ステップ1 / 6
STEP 1/6書き込み前同じ容量のディスクが2台あります。RAID 1 では、この2台に「まったく同じ内容」を書き込んで二重化(ミラーリング)します。鏡(ミラー)に映したように同じものを2つ持つ、と考えてください。
Disk1(原本)Disk2(複製)
容量の計算(2台構成)
使える容量 = 1台分
= 500GB (実装は 1TB だが、半分は複製)
容量効率 = 50%
解説

📌
RAID 1とは

同じデータを2台にそっくりコピーDATADATADisk1(原本)DATADisk2(複製)

RAID 1(ミラーリング)とは、2台のディスクにまったく同じデータを書き込んで二重化する方式です。「ミラー」=鏡という言葉の通り、片方の内容がもう片方に鏡写しのように完全コピーされます。

身近な例で考えると、大事な書類のコピーを取って別の引き出しにしまっておくのと同じです。元の書類を失っても、コピーがあれば内容は守られます。RAID 1 はこれを自動でディスクに行い、片方が壊れてももう片方でそのまま動き続けられるようにします。

上のツールで ボタンを押すと、データが2台に複製され、1台故障してももう1台で運用が続く様子を順に確認できます。

📐
ミラーリングの仕組み

ミラーリング(mirroring)とは、書き込みのたびに2台へ同時に同じ内容を書き込む仕組みです。RAID 0 のようにデータを分割するのではなく、丸ごと複製する点が決定的に違います。

動作のポイントは次の通りです。
書き込み:データを2台の両方へ書く(だから書き込み速度は1台と同程度)
読み出し:どちらのディスクからも読めるため、読み出しは速くなることがある
故障時:片方が壊れても、生き残った1台にすべての内容があるので止まらない
復旧:壊れたディスクを交換すれば、生存ディスクからコピーして二重化を回復できる

RAID 1(2台構成)は1台までの故障に耐えられます。両方が同時に壊れない限り、データは守られます。

容量の計算式(2台のうち1台分は複製):

使える容量 = 1台分(2台構成)
例: 1TB × 2台 を実装 → 使えるのは 1TB

⚖️
容量効率の課題

実装容量の半分しか使えない使える 50%複製 50%2TB 実装しても使えるのは 1TB

容量効率とは、実装したディスク容量のうち実際にデータ保存に使える割合のことです。RAID 1 はデータを丸ごと2つ持つため、効率は常に 50%。2TB 分のディスクを買っても、使えるのは 1TB だけです。

これが RAID 1 最大の弱点です。安全性は高いものの、同じ容量を確保するのに2倍のディスクが必要になり、コストがかさみます。大容量を効率よく守りたい場合は、パリティで冗長化する RAID 5 が選ばれます。

他方式との違いを整理すると次の通りです。

項目RAID 0RAID 1
目的高速化・大容量安全性(冗長化)
容量効率100%50%
耐えられる故障0台1台

📌
なぜRAID1はデータが消えにくいのか

DATADisk1(正常)Disk2(故障)運用継続片方が壊れても Disk1 だけで動き続けられる

RAID 1 がデータを守れる理由は、まったく同じ内容が2か所に存在するからです。1台が故障したとき、もう1台にはすべてのデータがそのまま残っています。だからシステムを止めずにそのまま動き続けられます。

ここで大切なのは、「バックアップ」との違いです。
バックアップ:定期的に別の場所へコピーを保存する。壊れた後で取り出すもの
RAID 1(ミラーリング):書き込みのたびに自動で2台同時に書く。壊れた瞬間から即座に片方で動き続けられる

バックアップは「復元に時間がかかる」という欠点があります。一方 RAID 1 は故障してもサービスを止めずに運用を続けられる(=可用性(かようせい)が高い)のが特長です。可用性とは「必要なときにちゃんと使えること」を指します。

📌
RAID 0 / 1 / 5 の使い分け

RAID 0速度・容量100% 効率耐障害性なしRAID 1安全性最優先50% 効率1台まで耐障害RAID 5バランス重視高効率1台まで耐障害目的に合った方式を選ぶことが重要

RAID(=複数のディスクを組み合わせてひとつのドライブとして扱う技術)には複数の方式があり、目的によって使い分けます。

方式しくみ容量効率耐障害性向いている用途
RAID 0データを分割して複数台に書く(ストライピング)100%なし(1台でも壊れると全滅)速度優先の一時保存
RAID 12台に同じデータを書く(ミラーリング)50%1台まで耐えられる安全性優先の重要データ
RAID 5分割+復元用の情報(パリティ)を各ディスクに分散して書く高め(台数-1 / 台数)1台まで耐えられる容量と安全性のバランス重視

RAID 0 は速くて容量も全部使えますが、1台でも壊れると全データが消えてしまいます。RAID 1 は安全性は最高ですが半分の容量しか使えません。RAID 5 はパリティ(=壊れたデータを復元するための計算情報)を各ディスクに分散して保存することで、安全性と容量効率を両立します。用途に応じて選ぶことが重要です。

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