FE EXAM

ピアツーピア(P2P)

対等な端末同士が直接通信して資源を共有する構成。

DIAGRAM
ピア(対等なノード)
直接通信(中央サーバなし)
ピア1提供&要求ピア2提供&要求ピア3提供&要求ピア4提供&要求ピア5提供&要求ピア6提供&要求中央サーバなし全ノードが対等。サーバを介さず直接やり取りする
解説

📌
P2Pとは

P1P2P3P4全員が対等に直接つながる

ピアツーピア(P2P)とは、すべての端末が対等な立場で、直接つながって資源を共有する構成のことです。「ピア(peer)」は英語で「対等な仲間」という意味です。

クライアントサーバのような「提供する側」と「要求する側」の区別がありません。各ノード(端末)が、ファイルやデータを提供する側にもなれば、それを受け取る側にもなります。資源=ファイルや処理能力などの共有できるもの、と考えてください。

身近な例で考えると、友達同士の物の貸し借りに似ています。お店(サーバ)を通さず、持っている人が直接渡し、欲しい人が直接受け取ります。誰もが「貸す人」にも「借りる人」にもなれる、という関係がP2Pの本質です。

📌
クライアントサーバとの違い

クライアントサーバSVP2P

両者の最大の違いは「中央サーバがあるかどうか」です。表で整理します。

観点クライアントサーバP2P
中央サーバありなし
各ノードの役割要求側と提供側に分かれる全ノードが対等(両方を兼ねる)
単一障害点サーバが該当する存在しない
拡張性サーバの能力に依存ノードを増やすほど強くなりやすい

P2Pには中央サーバがないため単一障害点(そこが壊れると全体が止まる1点)が存在しないのが大きな特長です。一方で全体を管理する司令塔がいないので、データの管理やセキュリティ対策は難しくなります。

📌
用途と特徴

強み故障に強い拡張しやすい弱み管理が難しい安全性の確保

P2Pの特徴を整理すると次の通りです。
故障に強い:1台のノードが落ちても他のノードで通信を続けられる
拡張しやすい:ノードが増えるほど提供される資源も増える
管理が難しい:全体を統制する司令塔がいないため、データの正しさやセキュリティの確保が課題

代表的な用途には次のものがあります。
ファイル共有:BitTorrent(ビットトレント)など、利用者同士が直接ファイルをやり取りする仕組み
ブロックチェーン:各ノードが同じ台帳(取引記録)を持ち合い、中央管理者なしで運用される

いずれも「中央の管理者を置かずに、多数の参加者で支え合う」という発想で成り立っています。これがP2Pならではの強みであり、同時に難しさでもあります。

📝
練習問題

Q1.ピアツーピア(P2P)の特徴として最も適切なものはどれか。

Q2.クライアントサーバ方式とP2P方式の違いとして適切なものはどれか。

Q3.P2Pが用いられる例として適切なものはどれか。

関連コンテンツ