画面上のポインタを動かして操作するポインティングデバイス
マウスとは、机の上で手に持って動かすことで、画面上のポインタ(矢印)を動かしたり、ボタンをクリックして操作したりする入力装置です。画面上の位置を指し示して操作するため、ポインティングデバイス(=位置を指し示す入力機器)と呼ばれます。
マウスを右に動かせばポインタも右に、奥へ動かせば上に動きます。この「手の動き」を「ポインタの動き」に変換するのがマウスの役割です。形がネズミ(mouse)に似ていることから名付けられました。
昔は内部のボール(玉)の回転を読み取る「ボール式」が主流でしたが、ボールにゴミがたまって動きが悪くなる欠点がありました。現在は光をあてて移動を読み取る方式が主流で、上の図解の①でその原理を、②で「動かしたときの感度」を表すDPIを整理しています。
どちらも基本の仕組みは同じで、マウスの底面から光をあて、机の表面で反射した光をイメージセンサ(小型のカメラ)で連続撮影します。撮影した画像のわずかなズレを比べることで、マウスがどの方向にどれだけ動いたかを計算しています。違いは「あてる光の種類」です。
・光学式(LED):赤色などの可視光のLED(発光ダイオード)を使います。安価で広く普及していますが、つるつるのガラス面など模様の少ない面では読み取りにくいことがあります。
・レーザ式:レーザ光を使います。レーザは表面の微細な凹凸まで細かく読み取れるため、光学式が苦手な面でも安定して動作し、感度も高めにできます。
身近な例で言うと、暗い部屋で懐中電灯を照らして床の模様を見るようなものです。普通の懐中電灯(光学式)でも模様があれば見えますが、より細かく照らせる強力なライト(レーザ式)なら、模様が薄い床でもズレを読み取れる、というイメージです。
DPI(Dots Per Inch、ディーピーアイ)とは、マウスを1インチ(約2.54cm)動かしたときに読み取る点(ドット)の数のことで、マウスの「解像度」を表します。数値が大きいほど細かく動きを読み取り、少し動かしただけでポインタが大きく動く(=高感度)ようになります。
上の図解②のように、同じ距離だけマウスを動かしても、
・低DPI(例: 800):ポインタは少しだけ動く。細かい操作(イラスト・写真の修正など)に向く
・高DPI(例: 3200):ポインタが大きく動く。広い画面を素早く操作したいとき(ゲームなど)に向く
となります。多くのマウスではDPIを切り替えるボタンが付いています。
身近な例で言うと、自転車のギアに似ています。低いギア(低DPI)はペダルをたくさん漕いでも少ししか進まず細かく調整しやすい、高いギア(高DPI)は一漕ぎで大きく進むので速く移動できる、というイメージです。