一度に転送できるビット数(バスの信号線の本数)
バス幅とは、一度(1回の転送)に運べるビット数のことです。バス(=CPUやメモリなど装置どうしをつなぐ共通の通り道)の信号線の本数とほぼ同じ意味で、線が8本なら8bit、32本なら32bitのバス幅になります。
身近な例で考えると、水道管の太さに似ています。細い管(バス幅が狭い)だと一度に流れる水は少なく、太い管(バス幅が広い)だと一度にたくさん流せます。同じ量の水を流すなら、太い管のほうが短い時間で済みます。
上のツールでスライダーを動かすと、バス幅(8/16/32/64bit)に応じて信号線の本数と1回の転送量が連動して変わります。幅が広がるほど一度に運べるバイト数が増えるのを確かめてください。
バス幅の単位は bit(ビット) です。bit とはコンピュータが扱う最小の情報単位で、0 か 1 のどちらかを表す1桁のこと。信号線1本が1bitを担当します。
8bit をまとめると 1バイト(byte)になります。バス幅をバイトに直すときは8で割ります。
| バス幅 | 信号線 | 1回の転送量 | 8bitバスとの比 |
|---|---|---|---|
| 8 bit | 8 本 | 1 バイト | ×1 |
| 16 bit | 16 本 | 2 バイト | ×2 |
| 32 bit | 32 本 | 4 バイト | ×4 |
| 64 bit | 64 本 | 8 バイト | ×8 |
計算例を見てみましょう。
・32bit バス:32 ÷ 8 = 4バイトを1回で転送
・64bit バス:64 ÷ 8 = 8バイトを1回で転送
・同じ8bitバスと比べると、64bitは1回で8倍のデータを運べる
バス幅が広いほど、1回の転送で運べるデータ量が増えます。そのため同じデータを送るのに必要な転送回数が減り、結果として高速になります。
たとえば1000バイト(約1KB)のデータを送る場合を考えます。
・8bit バス:1回1バイト → 1000回必要
・32bit バス:1回4バイト → 250回で済む
・64bit バス:1回8バイト → 125回で済む
ただし、性能はバス幅だけでは決まりません。1秒間に何回転送できるか(=クロック周波数)も関わってきます。実際の転送速度は「バス幅 × クロック周波数」で求められます。バス幅は「1回でどれだけ運べるか」、クロックは「1秒で何回運べるか」を表す、と整理すると分かりやすいです。